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霊能者カウンセラーのこなつです自己紹介→はじめまして念珠ブレスレットのご注文は、line@【友だち追加】から承ります。1月28日初不動28日は不動明王の御縁日… 市川海老蔵さんは、ゴールドのブレスレットをよく身につけられています。このブレスレットは「麻央夫人とおそろい」の思い出のアクセサリーだそうです。海老蔵さん愛用ゴールドブレスレットのブランドと、そこに秘められた思いについて調べてみました。 (2009年11月27日), おっことチョコの魔界ツアー (青い鳥文庫GO!GO!版:2008年3月15日、新装版, 恋のギュービッド大作戦! 歌舞伎俳優の市川海老蔵さんが おしゃれイズムに長男の勸玄(かんげん)君と 出演されます。 先日、奥さんの小林麻央さんの 1年8ヶ月前から乳がんの闘病を 記者会見で明らかにされた 市川海老蔵さん。 あの会見を見たときは、思わず涙してしまいました。 シンジ(よし、準備はできた!アスカが寝てる間に出かけよう、見つかったらめんどくさいことになりそうだし) シンジ「着いた」ピンポーン レイ「碇くん、今日は来てくれてありがとう。上がって」 シンジ「うん。お邪魔します」 げんいん になるだけ でなく、角膜 ... かん にとりくんでみるのもよいですね。 ... 異常等が見つかった生徒のご家庭には、検査結果が届き次第お知らせしております。また、 全ての検診結果を10月下旬頃、全てのご家庭に配いたします。 「黒魔女さんが通る! おかえり!ポン太くんあっ! 金鈴塚なんだね大きなお墓が作った主様のためにかったよ!おもしろ主様がいて人気者の 言ってたなぁ入れたって宝物をお墓には 見つかっているわねたくさんの宝物が残っている石室から金鈴塚の 『若おかみは小学生!』(わかおかみはしょうがくせい)は、令丈ヒロ子による児童文学シリーズ。 講談社 青い鳥文庫から刊行されており、300万部以上 の売り上げを記録している。 2013年7月までに全20巻が刊行されて、完結している。 読み : 用語の読み 名前 : 用語の漢字表記(リンクがある場合は詳細ページへ移動可能) 説明 : 用語説明 []内は初出の巻,頁数,行数(タイトルは略称で表記). 小林麻央は3人目妊娠の体調不良ではなかった!現在の乳がん病状、ステージは? 小林麻央は3人目妊娠の体調不良ではなかった!乳がんの治療中、すでに1年8カ月! 小林麻央は、大学在学中、日本テレビ系の恋愛トーク番組『恋のから騒ぎ』に出演したことをきっかけに、芸能界入りしました。 電話占い弦は、かなり古くからある霊感・霊視系の老舗電話占いです。審神者(さにわ)と呼ばれる特殊な霊能者が鑑定に当たるのが特徴です。フリーダイヤルで鑑定まで進めます。 短冊の中に、ある願い事を見つかったと、「七月大歌舞伎」に出演中の市川海老蔵さんのブログにコメントが寄せられました。 そのコメントを見た海老蔵さんは、ブログに自身の思いを綴っています。 投稿者の方が見つけた短冊には、どのようなことが書かれていたのでしょうか。 乳がん闘病中のフリーアナウンサー、小林麻央さん(34)が2017年1月9日夜、日本テレビの「市川海老蔵にござりまする」にインタビュー出演した。 くん蒸(くんじょう) 「植物防疫法」に基づき行うもので、海外から輸入された農産品の検疫の結果、有害な動植物が見つかった場合、それが国内で蔓延しないようガス等のくん蒸剤で消毒するための施設 … 堀越勧玄くん誕生日 . 出典は列挙するだけでなく、脚注などを用いてどの記述の情報源であるかを明記してください。 記事の信頼性向上にご協力をお願いいたします。 ( 2020年8月 ) 『宮心計2深宮計』は、2017年に香港電視広播有限公司と企鵝影業が共同製作した中国香港ドラマ。 !」×「若おかみは小学生!」 (2015年6月12日), エグゼクティブプロデューサー - 紙谷 零、松下卓也、廣部琢之、百武弘二、山田 昇、麻生一宏、小金沢剛康, エグゼクティブプロデューサー:紙谷零、松下卓也、廣部琢之、百武弘二、山田昇、麻生一宏、小金沢剛康, プロデューサー:齋藤雅弘、五味秀晴、湯ノ口智樹、和田慎之介、横山和宏、飯塚彩、Michele Zee、, 劇場版「若おかみは小学生!」絵コンテ 高坂希太郎(メディア・パル、2019年2月26日), Blu-rayコンプリートエディション(ギャガ、2019年4月上旬発送 完全受注限定品), 劇場版『若おかみは小学生!』オリジナルサウンドトラック(ビクターエンタテインメント、2019年3月27日発売). 誕生されました。 こちら、勧玄くんの生年月日から導いた 四柱推命の命式です。 アメブロの記事 でも勧玄くんに触れましたが、 さすが! 慶| 雁| 戴| 柳| 恭| 芳| 範| 才| 漣| 奏| 巧| 舜| 黄海・蓬山・朱旌| 蓬莱 ギャガの調査によると、この時点での客層は、65対35で男性客が多く、30代以上は大半が男性であり、都心部では夕方以降は20代から50代の男性一人客が半数以上を占めたといい[79][80]、齋藤は「想定していたファン層とは180度違う客層に支持されたことはかなりの驚きだった」と語っている[73]。, 4週目、5週目になると、週末興収はそれぞれ前週比で91%、82%に留まった[68]。しかし普通の作品に比べると非常に低い下落率であり[68]、公開から3ヶ月以上経つ2018年12月28日現在も上映が続き[81]、興行収入は3億円を超えたという[82]。, 北米での配給権はGKIDSが取得[48]、2019年4月に劇場公開された[51]。同年7月2日には映像ソフトの発売およびデジタルダウンロード販売が開始された[83]。, 2018年8月15日から9月24日の期間に東京都交通局・都営バスにて「都バス✕映画『若おかみは小学生!』夏の思い出 都心のバス旅 プレゼントキャンペーン」を実施。クイズ回答の応募で抽選形式での景品プレゼントの形式となっている[105]。, 2018年9月、10月の東京ガス料理教室で、劇場版「若おかみは小学生!」とコラボした特別料理教室が実施された。「劇場版『若おかみは小学生!』特別タイアップ教室〜劇中に登場する『露天風呂プリン』をつくろう!〜」と題して、4歳から小学2年生までの子供とその親を対象とした「親子クラス」と、小学3年生から6年生までの子供を対象とした「子どもクラス」が設けられ、「露天風呂プリン」をはじめ3種類の料理を調理した[106]。, 2018年12月4日より、江戸東京博物館のレストランカフェ「桜茶寮」にて、コラボカフェを開催。コラボメニュー、関連グッズの販売、作品の展示などを2018年12月24日まで実施[107]。, 転校初日に神田親子を宿泊させ、翌朝神田親子に謝罪中に祖母が倒れ1晩入院し、明けた日に翌日からの若おかみ修業を宣言している, ただし、その幻を見ることが出来るのはウリ坊を認識できる者だけであり、人間ではほぼおっこのみである。, 設計ミスで窓をつけられなかった部屋。宿泊した客がどんなサービスをしても2度と利用してくれなかったため、一度は潰されそうになるが、源蔵のひと声で残された。正式には別の名称がついており、「さよならの間」は秋好旅館スタッフ内の通称である, 対象となる2名について判定をするテストで、4枚の紙を準備し、1枚めにはある一人の長所と短所を、2枚めにはもう一人の長所と短所を、3枚めには双方のそれぞれ嫌いなところを、4枚めには双方のそれぞれ好きなところを各10分間で記入する。単純に長所の多い方ではなく、短所と嫌いなところの比較、書かれた絶対量などを見て興味を判断する, ウリケンがデリバリー温泉をヒントにしてアイデアを出したサービス。温泉水だけでなく、春の屋旅館のサービスも楽しんでもらうというもの。人手が足りないという理由で、実際に告知することはなかった, ウリケンが百咲温泉の若おかみ団体「百若会」の開設しているウェブサイトを発見し、花の湯温泉にプリントアウトして持ち込む, 「若おかみは小学生・男子」(おもしろい話が読みたい!〈ラブリー編〉、スペシャル短編集0巻 2話)より, マッドハウスウェブサイトに公開されている美術設定集には、美山荘の写真が「参考」として付されたものがある(, “アニメ「若おかみは小学生!」4月スタート! CVは小林星蘭、松田颯水、水樹奈々ら! (ラブリー編)」および「初恋アニヴァーサリー」に掲載された短編の再録で構成されている。, 2018年4月8日から9月23日にかけて、テレビ東京系列にて15分枠で放送された[37]。全24話。ナレーションは能登麻美子。, 2018年9月21日に劇場版が公開された[53]。テレビアニメと同名タイトルのうえ、放送中の上映開始ではあるが、テレビアニメとは繋がりのない一作完結の独立したアニメ映画となっている(ただし、テレビアニメ第13話からのエンディング映像は劇場版の予告映像となっている)。, 梅の香神社で行われた神楽を見物した帰り道の高速道路で、おっこ一家は対向車線を越えてきた大型トラックに衝突し、無傷で放り出されたおっこは空に色黒の男の子の幻を見る。春の屋旅館に引っ越してきたおっこは、クモやトカゲ、ヤモリの襲来に洗礼を受ける。それを笑ったユーレイ、ウリ坊がおっこには見えるのだが、初めて会った気がしない。エツコさんや康さんに紹介されたおっこの元にウリ坊が若おかみの話を持ち出し、おっこがその返事を口にしたことで、周囲はおっこが若おかみになる決意をしたと勘違いし、なりゆきで若おかみ修業が始まる。東京のマンションで寝ている父母に会う夢を見た翌朝、おっこは開かずの間の奥にあった鈴の封印を知らずのうちに解き、その鈴のそばにあったアルバムをきっかけに祖母、峰子からウリ坊の話を聞いて、ウリ坊が峰子、そして自分の命の恩人と知る。, 4月下旬の転校の日、おっこはクラスで自分を睨む「ピンクのふりふり」を着た少女に会う。彼女は偉人の格言を引用して話をする秋好旅館の跡取り娘、秋野真月で、物怖じしない対応をしたおっこと対立し、教室から出ていく。残されたおっこのそばに、ウリ坊とは別の少女の姿をした幽霊が現れ、おっこの顔に落書きをして去る。, チェックイン後、客室で喧嘩したあかねにその後おっこが謝りに行くと、あかねからケーキのリクエストをされる。温泉街のケーキ店はどこも閉まっていたが、その時目にしたカラオケカフェ&スナック フレンズのママさん[54]の顔を見てプリンを作ることを思いつく。作られた"露天風呂プリン"をはじめは口にしなかったあかねだが、彼がひねくれ塞ぎこんでいる理由だった亡き母に供え、一緒に食べて悲しみを浄化する。あかねはおっこに感謝の意を伝え、学校に行くことを決意し帰ってゆく。, 翌日、少女のユーレイにされた顔の落書きを消したあとお使いにでたおっこは、秋好旅館が鯉のぼりを花の湯温泉の空に泳がせる現場に遭遇し、さらに少女のユーレイ、美陽に再会する。おっこのことを「バカおかみ」と言う美陽だが、春の屋旅館を気に入って居座ろうとし、さらに春の屋旅館でつまみ食いをしていた鬼、鈴鬼の存在を指摘する。おっこは鈴鬼、および美陽に、旅館の手伝いを条件に滞在を許可する。, 夏、おっこは占い師の水領を接客する。水領は元気のない彼女を心配して心からのもてなしをするおっこを気に入り、自分の気晴らしとして近隣の大型ショッピングモールへおっこを同行させる。モールへ向かう車の中で大型トラックとすれ違ったおっこに交通事故のトラウマが蘇る。おっこは水領に事故の話を告白して落ち着き、モールに行く決意をする。水領は自分の本名"グローリー"を明かし、モールで次々と試着[注釈 18]しながら自分とおっこの服を大量に購入して買い物による気晴らしを満喫する。グローリーはおっこに失恋により落ち込んでいたことを告白し、元気を取り戻して帰ってゆく。, 秋、梅の香神社で神楽の練習も始まったおっこだが、ウリ坊たちが現れなくなったのが気になっていた。神田幸水が雑誌に書いた紹介記事がきっかけで春の屋旅館は繁盛するが、神楽の練習が捗らないおっこに、神楽のパートナーである真月は苛立ち、"(老人と小学生がもてなし役で)客に気を使わせる旅館は長続きしない"と苦言を呈して大喧嘩になる。その夜、木瀬一家が春の屋に泊まりに来る。一家の一人息子、翔太がいじめていたトカゲをそっと逃し、おっこは一家を出迎える。一家のお父さん、文太は長期入院後の春の屋滞在だったが、リクエストを受けて作られた料理を病院食と変わらない、と食べようとしない。おっこは逡巡した末秋好旅館に向かい、真月に相談する。真月は滞在客に対するおっこの真摯な気持ちを感じ、資料と貴重な"花の湯牛"を持たせて力を貸す。その帰り道、鈴鬼が現れ、おっこにウリ坊たちとの別れの日を告げる。, 改良された食事に文太は満足し、入院の経緯である春先の交通事故のことを話し始め、文太が巻き込まれたとはいえおっこ一家の直接の加害者にあたるトラック運転手であることがわかってしまう。その話に対応するようにこれまで夢の中でおっこを慰めてきた両親の幻がおっこに別れを告げ、おっこはそれらに衝撃を受ける。部屋を飛び出した廊下にはウリ坊たちもいたが、おっこにはそれが見えず、ウリ坊たちを探して旅館をさまよい、心配の予感で春の屋に来たグローリーに再会する。グローリーに慰められおっこは落ち着くが、そこに秋好旅館の車が、木瀬一家を迎えに来る。文太は織子のいる旅館にはいられないと、直前に気がついた峰子の手配した秋好旅館に移るつもりだったが、翔太が春の屋を離れるのを嫌がっていた。おっこは、自分は"(織子ではなく)春の屋旅館の若おかみ"であると宣言し、生前の両親や峰子がいつも話していた"花の湯温泉のお湯は誰も拒まない"という言葉を使って、木瀬一家を春の屋旅館に留める。木瀬一家を迎えに来た真月もおっこのことを認めて去る。, そして春、梅の香神社の神楽の日、おっこと真月は源泉に入り、お清めをする。真月は自分が生まれる前に亡くなった姉の話をし、姉のユーレイに何度も励まされたと明かして少し泣く。2人が神楽を踊っているところに、ウリ坊たちも踊りに加わる。ウリ坊たちは、生まれかわっておっこに会いに来ると話し、以前見せたような花の雨の幻を降らせて消える。, 制作会社はテレビアニメ版と同じであるが、監督以下スタッフと一部のキャスト(項目「登場人物」参照)が異なっている。監督の高坂希太郎は、テレビシリーズの監督を務める谷東から(テレビ版のための)イメージキャラクターを依頼されて本作に出会い、のちに劇場版の監督も頼まれたと述べている[56]。なお、企画自体はテレビアニメよりも劇場アニメの方が先に開始されている[57]。, 映画内で物語の始動から完結までを描くため、原作の中から選抜されたエピソードが使用され、独自のエピソードも追加の上で、それらを融合してストーリーが組み立てられた[56]。特に、織子の成長を描くという観点から、両親の死についてはより踏み込んだ描写がなされている[56]。登場人物の設定も見直され、オリジナルキャラクターが登場するほか、一部は原作やテレビシリーズでは別々の登場人物が担ったエピソードを一人の登場人物が兼ねている個所も存在する。, 制作に際しては花の湯温泉のイメージのモデルとして、原作でもモデルとされた有馬温泉でロケハンがおこなわれた(ただし、作中の設定上のロケーションは「伊豆付近」とされている)[56][58]。また舞台となる春の屋旅館は、京都市左京区花脊にある「美山荘」に取材をおこない、その結果が取り入れられている[58][59]。監督の高坂によると、訪問経験のある宮崎駿から評判を聞いていたという[56]。秋好旅館は桑名市の長島温泉にある「ホテル花水木」が参考とされた[60]。このほか、能登半島にある有名旅館の女将の著書も参考にしている[56]。, 本作は、第42回アヌシー国際アニメーション映画祭の長編コンペティション部門出品作であり、同映画祭での2018年6月14日における上映が本作のワールドプレミア(世界初上映)となった[62][63]。 市川海老蔵(11代目)が、6月3日に、インスタグラム、ツイッター、YouTubeを一気に開設しました。長男勸玄(かんげん)君、長女麗禾(れいか)ちゃんも登場してますよ。市川團十郎一気に開設した理由や、その内容を紹介します。 (ads お笑いタレントの大久保佳代子(46)が9日、tbs系「名医のthe太鼓判!」に出演し、甲状腺に腫瘍が見つかったと通告を受けました。医師からは早めに精密検査を受けることを勧められたといいます。大 結石の予防や症状の改善は、食生活と運動が基本となります。 <こんな食事の工夫を> 食生活の基本として、シュウ酸などを増やす肉類などの動物性タンパク質の量を少し控え、野菜類を多くした和食中心のメニューを取り入れるようにします。 また、カルシウムを多くとるようにします。 お名前が見つかったらコピーし、購入画面へお進みください。 ※コピーせず購入画面にて直接お名前を入力することも可能です。 ※「ちゃん」「くん」「さん」は購入画面でお選びいただけます。 Japanに転載されたことが、インターネット上での評判の拡大に火を付けたという[68][73] 。10月15日には、初週で上映を打ち切ったTOHOシネマズ日比谷・新宿・上野での再上映と、全国11館のTOHOシネマズでの追加上映が決定した[68][79]。 『若おかみは小学生!』(わかおかみはしょうがくせい)は、令丈ヒロ子による児童文学シリーズ。講談社青い鳥文庫から刊行されており、300万部以上[2]の売り上げを記録している。2013年7月までに全20巻が刊行されて、完結している。イラストは亜沙美。サブタイトルは「花の湯温泉ストーリー」。, 同じく講談社の少女漫画雑誌『なかよし』で漫画化作品も掲載されている。漫画家はおおうちえいこ。単行本は全7巻が刊行されている。, このシリーズと同じ作・令丈ヒロ子、イラスト・亜沙美による青い鳥文庫収録の作品「温泉アイドルは小学生!」シリーズおよびその続編の「アイドル・ことまり!」シリーズは、世界観を共通とする、いわゆるクロスオーバー作品である。, 両親を亡くした小学6年生の少女・おっここと関織子が、祖母が女将を勤める温泉旅館に移り住み、跡取りの若おかみとして旅館の仕事を手伝う生活が描かれる。初めは失敗しながらの修業だったが、祖母の手助けをしたいという気持ちを持ち、様々な顧客と触れ合っていくに従い若おかみとしての自覚を持つようになったおっこが、次第に春の屋を大きくするという夢を持つようになり、様々な経験を経て大きく成長していく、という物語である。おっこの友人として、幽霊のウリ坊ら超自然的存在が登場するファンタジー要素も含まれる。, 基本的には1話(1巻)完結型だが、寺子屋の同窓会エピソードや思い出接客のエピソードなど、2巻以上に渡って続くこともある。事件として続かない場合でも本編のラストは、当巻の本編に関わりの少ない次巻の中心人物が先行して登場したり、次巻描かれるイベントの端緒が描かれるなど、次巻への引きで終わる、いわゆるクリフハンガーとなっている巻が多い。, おっこは小学生であるが、休日や長期休みに稼働する旅館の話や、休日に行われるデートなど春の屋旅館を離れてのイベントの話、そして現実とは別の時間が流れている魔界での話がメインのため、学校の場面は、転校後おっこがよりこや"ピンふり"こと真月に出会う(1巻)、夏休み明けにおっこが付き合っている相手に関して問い詰められる(7巻)、血液型と相性に関する話で盛り上がる(9巻)、チョコに関する重大情報を伝えそこねて授業中にやきもきしたり、伝達に協力してくれた美陽が消えて不安になる(18巻)、卒業式が行われる(20巻)などわずかである。また、話の流れとしては、1巻から7巻までは、春の屋旅館を訪れる"困った客"をおっこが接客する、8巻から10巻までは、春の屋旅館を離れておっこが活躍する、11巻からは鈴鬼の対人関係や所持アイテム関連で騒動が巻き起こる、特に16巻からはおっこが魔界で活躍する、という話が主体である。, 青い鳥文庫の短編集「おもしろい話が読みたい!(白虎編)」に、「鈴鬼くんのすてきなイトコ?」が掲載されているほか、短編集「あなたに贈る物語」において、石崎洋司の「黒魔女さんが通る! 2020/09/19 - Pinterest で Akare Miyake さんのボード「きめつの刃アイロンビーズ」を見てみましょう。。「アイロンビーズ, ビーズ, クロスステッチ 図案」のアイデアをもっと見てみましょう。 勧玄くんは、2013年 3月22日 生まれ 市川海老蔵さんと小林麻央さんとの第2子として. !”, https://www.oricon.co.jp/news/2108853/full/, 「若おかみは小学生!」BD&DVDは3月発売、予約数に応じTVアニメ全24話もBDに, Okko et les fantômes : un récit d’apprentissage teinté de fantastique, Okko's Inn Anime Film Opens in U.S. in April, https://web.archive.org/web/20180612143835/https://mantan-web.jp/article/20180609dog00m200008000c.html, 高坂希太郎監督登壇『若おかみは小学生!』公開記念トークイベント - CINEMATOPICS, “「若おかみは小学生!」旅館“春の屋”のモデルは宮崎駿監督の紹介? 高坂希太郎監督が明かす制作秘話”, 劇場版『若おかみは小学生!』スタッフトークイベント開催!高坂希太郎監督「奇跡のような作品です」 - 超!アニメディア, “老舗の温泉地「有馬温泉」が舞台の映画『若おかみは小学生!』不思議な仲間たちとのほっこり&ほろり物語”, https://news.arukikata.co.jp/column/entertainment/Japan/Kinki/Hyogo/133_13979_1534811248.html, 【支援作品】アニメ映画『若おかみは小学生!』9/21公開に先立ち、8/28試写会に応募しませんか?, 【イベントレポート】「若おかみは小学生!」薬丸裕英と鈴木杏樹が“スーパー小学生”を絶賛(写真11枚), 大高宏雄 映画なぜなぜ産業学 (第4回)『カメ止め』に続き『若おかみは小学生!』が前代未聞の映画興行にー映画に魅せられたファンがSNSで観客を増やし、映画館を動かした, 【週末アニメ映画ランキング】2週連続アニメ作品のトップ10入りなし、「若おかみは小学生!」は12位発進, 『若おかみは小学生!』がウィークリー映画ランキング1位(2018年09月24日〜10月01日), 『若おかみは小学生!』がウィークリー映画ランキング1位(2018年10月01日〜10月08日), 『若おかみは小学生!』がウィークリー映画ランキング1位(2018年10月08日〜10月15日), 『はいからさんが通る』がウィークリー映画ランキング1位(2018年10月15日〜10月22日), https://friday.kodansha.co.jp/article/16762, “打ち切りから一転、再上映が続々決定。高坂希太郎監督が語る、映画『若おかみは小学生!』がヒットした理由”, https://wpb.shueisha.co.jp/news/entertainment/2018/11/08/107482/, アニメ映画公開からSNSでジワジワ人気「若おかみは小学生!」 令丈ヒロ子さん「新しいファンが拡散頑張ってくれた」, OKKO’S INN ON BLU-RAY, DVD AND DIGITAL DOWNLOAD JULY 2, 2019, 少女の通過儀礼から無我の境地までも描く『若おかみは小学生!』がもたらす極上の映画体験, 宇多丸、『若おかみは小学生!』を語る!【映画評書き起こし2018.10.26放送】, 柄本佑&安藤サクラ、夫婦そろって受賞 大賞は『万引き家族』!第73回毎日映画コンクール受賞結果, Boichi「ORIGIN」がメディア芸術祭マンガ部門大賞に、アニメ部門はフランス発, アニー賞Netflixが席巻!『クロース』『失くした体』に作品賞!日本勢は受賞逃す, 劇場版アニメ「若おかみは小学生!」公開に先立ち、2種類のノベライズが発売に! - ウレぴあ総研, 劇場版「若おかみ」サントラ発売決定、「ジンカンバンジー ジャンプ!」も収録(コメントあり), “都バス✕映画『若おかみは小学生!』夏の思い出 都心のバス旅 プレゼントキャンペーン”, https://web.archive.org/web/20180831093751/https://www.kotsu.metro.tokyo.jp/pickup_information/news/bus/2018/bus_p_201808088137_h.html, “【東京ガスの料理教室】劇場版「若おかみは小学生!」特別タイアップ教室 〜劇中に登場する「露天風呂プリン」をつくろう!〜の開催”, https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000183.000021766.html, https://ja.wikipedia.org/w/index.php?title=若おかみは小学生!&oldid=82073270, 「若おかみは小学生!」製作委員会(DLE、講談社、テレビ東京、ギャガ、AT-X、ナダ・ホールディングス、NAS、マッドハウス、イオンエンターテイメント), 若おかみは小学生!スペシャル おっこのTAIWANおかみ修業! やっくんとちろちゃんが着ている衣装は、貫頭衣(かんとうい)とよばれるもの。やっくんの服は身分が高い人のかっこうで、ほとんどの人は、ちろちゃんのような衣装をきていました。 万葉の里 水島(まんようのさと みずしま) 人物. 市川海老蔵さんは亡き妻・麻央さんのブログ英訳やsnsの英語発信など積極的に英語を使用しています。nhk「えいごであそぼ」に家族で出演していますが、英語はペラペラ話せるのでしょうか。海老蔵さんの英語力と、英語を使用する意図について調べてみました。 歌舞伎俳優の市川海老蔵さんが、2020年6月7日にInstagramを更新。娘である麗禾(れいか)ちゃんの顔写真を、SNSで公開しない理由を明かしました。 キャラクタ一覧. 逆転裁判の登場人物の一覧(ぎゃくてんさいばんのとうじょうじんぶつのいちらん)は、カプコンの法廷バトルゲーム『逆転裁判』シリーズ、及びその漫画版、小説版に登場する人物の一覧である。. !」シリーズとのコラボレートを実現、「黒魔女さん、若おかみに会いにいく―おっことチョコの冬休み―」という作品を掲載し、さらに青い鳥文庫GO!GO!で出版されている「おっことチョコの魔界ツアー」でもコラボレートしている。, 原作に比べ、おっこの容姿が変更されている。また、作品のヒーロー的存在ともいえるウリ坊は、おっこ以上に美化されている。作者の令丈は「漫画のウリ坊は原作よりだんぜん美少年で落ち着いている」と、単行本1巻で語っている。, なお、単行本1巻には、オリジナルストーリー「番外編 花の湯天の川伝説」「スペシャルおまけまんが おっこの一日」が収録されている。, スペシャル短編集0は、書き下ろしの短編1編に、「おもしろい話が読みたい! このときに上映されたものは、公開版よりも前のバージョンであり、ショッピングモールでのファッションショーで着る服のデザインなどに違いがあるという[64]。, 日本での公開に先立ち、2018年9月12日にフランスで公開された[46]。仏題は『オッコ・エ・レ・ファントム / Okko et les fantomes』(おっこと幽霊たち)[46]。本作の英題は『オッコズ・イン / Okko's Inn』(おっこの宿)であるが、フランスにはOkko Hotelsというホテルチェーンが実在するため、混同を避けるための変更であるという[46]。ギャガの国際セールス部門のTwitterによると、本作のフランス興行は91館でスタートし[66]、13週後も上映が継続しているという[67]。, 日本では2018年9月21日に初動247館で公開された[68]。2018年9月第4週公開映画の初日満足ランキングでは、「FILMAGA」の調査では1位[69]、「ぴあ」の調査では2位を獲得した[70]。一方で、9月22、23日の週末興行収入は3489万円[68]、週末興行収入ランキングでは第12位であり[71]、公開1週目でメイン館での上映が打ち切られた[72]。映画ジャーナリストの大高宏雄によれば、初動から予測される最終興収は1億円程であり、あまりの興行成績の低さに配給関係者も愕然としたという[68]。初動の低迷の原因について、大高は、原作の完結から歳月を経ていることから親子連れ層を動員できなかったと分析している[68]。一方で、DLEのプロデューサーの齋藤雅弘は「タイトルに小学生と入っていること、原作挿絵に忠実なビジュアルとしたことで、メインターゲットとした小学生以外の客層を排除する雰囲気になった」「映画の宣伝のために企画したテレビシリーズの存在が、事前に見ていないと作品を理解できないのではないかと誤解された」「公開初日が金曜日であったためメインターゲットである子供が動けなかった」と分析している[73]。, ところが、映画のツイート数ランキングにて、本作が翌週(9月第5週)と翌々週(10月第1週)の2週連続で1位になり[68][74][75][注釈 19]、スタート時に客が入らなかった作品がTwitter上では最も多く情報が飛び交うという結果になった。大高によると、公開2週目半ばごろから興行に異変が起こったという。都内のある映画館では、スタート時に客入りが悪かったために上映回数を減らしたが、2週目半ばから客入りが大幅に良くなったため、座席数の多いスクリーンに格上げした[68]。公開3週目の10月7日と8日には、それぞれ前週比132%、174%の興収を記録した[68][78]。新宿バルト9では10月7日から急遽上映回数を増やし、前週の10倍以上の興収を記録したという[72]。齋藤によれば、新海誠がTwitterで言及したり、FRIDAYデジタルが「異例の興行」として報じた記事[78]がYahoo! お名前が見つかったらコピーし、購入画面へお進みください。 ※コピーせず購入画面にて直接お名前を入力することも可能です。 ※「ちゃん」「くん」「さん」は購入画面でお選びいただけます。 ビートたけしに師事し、たけし軍団の一員としてタレントデビュー。 『そのまんま東』(そのまんまひがし)の芸名で活動していた。 政界入り後は本名「東国原英夫」名義で活動しており、各メディアにも本名で出演している。 『宮心計2深宮計』は、2017年に香港電視広播有限公司と企鵝影業が共同製作した中国香港ドラマ。宮廷時代劇。日本未公開。『宮心計2深宮計』は、香港TVBが近年(※2018年現在)制作した時代劇の中でも、一番優秀な作品だと評されている。, 武則天の死後の2つの政変を描く宮廷ドラマ。香港版『大奥』や『宮廷女官チャングムの誓い』とも言われる2009年の『宮心計(きゅうしんけい)』の姉妹作(※厳密には続編ではない)として制作された。後宮内部の争いを描写した典型的な「後宮もの」である前作とは異なり、朝廷も巻き込んだ、より広い宮廷の興味深い権力闘争をテーマとしている。『宮心計』は晩唐(唐の晩期)の宣宗の時代における後宮の女たちの話だが、『宮心計2深宮計』は盛唐(唐の全盛期)が舞台で展開される。主に国家権力をめぐって権謀術数の限りを尽くした人たちのストーリーであり、主人公の一人は後宮の女ではなく男性(李隆基=玄宗)である。その最たる特徴は、とにかく「死」が極めて日常的で、その数が夥しいこと。視聴者が「また誰かが死んだ」、「犯人は誰だ?」と思わず考えてしまうような構成になっており、ある意味この『宮心計2深宮計』は推理ドラマでもある。, 時代は武韋の禍の直後。武則天(日本では「則天武后」と呼ばれることが多い)にフォーカスした作品は多いが、その“後遺症”を描く作品はあまり存在しない。本作は武則天の死後、武則天の息子で、唐の皇帝に返り咲きした中宗の皇后(韋后)による簒奪の計画が失敗するところから始まる。710年、韋后は中宗を毒殺し、末子の李重茂(殤帝)を傀儡として擁立したが、中宗の弟・李旦(睿宗)の息子である李隆基(玄宗)は武則天の娘であり自分の叔母である太平公主と協力して、韋后をはじめ、韋氏一族やその徒党を皆殺しにした。殤帝は廃位され、李旦が皇帝に擁立された。その2年後、睿宗は李隆基に譲位し、玄宗による40年以上の治世が開始した。その後の開元の治や楊貴妃との恋愛、安史の乱などはよく知られているが、2つの政変、李隆基と太平公主によって韋后一味が滅ぼされた「唐隆の変」と、李隆基が太平公主一味を滅ぼした「先天の変」の間の出来事は、実はいままでの中国時代劇でほぼ描かれていない。『宮心計2深宮計』はまさにこの時代の話である。, 唐隆の変で共闘した李隆基と太平公主は、それぞれ権力を己のものにしようと動き出す。李隆基は皇子、太平公主は「女皇」と呼ばれていた武則天の娘であり、二人とも最高権力者になろうとする野心を持っていた。廷臣から後宮まで、李隆基と太平公主という2つの陣営に分かれ、陰に陽に争っており、策略や陰謀は至る所に存在していた。唐室を継承するという意味では、李氏の皇子である李隆基は「正統」であり、太平公主は「奸婦」なので、忠臣たちはみな李隆基を支持していたが、ドラマ全体を通して見れば、実は「どっちもどっち」「正義などありやしない」ことが分かる。というのも、李隆基と太平公主は対立こそしているが、「氷炭相容れず」という風に性質が全く異なるわけではなく、むしろ目的達成のために手段を選ばないという特徴は完全に一致するのだ。, 最初は、主人公の李隆基が一見、正義側のようにも見えるが、実は彼も太平公主と同様、心が陰険でやり口もあくどく、権力のために両手が血にまみれていくのである。文官や武将だけではなく、後宮も巻き込まれ、両方に利用されたり、敵視されたりした数多くの宮女(宮中に仕える女性)が殺されていく。, 正史では悪者とされている太平公主が悪辣なのは半ば「当然の前提」だが、両方が各自大勢の支持者を抱えて側近と一緒に謀略を巡らせる中で、李隆基のやり方も相当狡猾で陰湿で冷酷である。例えば、李旦が皇位を李隆基に譲った後、全国に腹心を持つ太平公主は各地の勢力を動員して権力を奪取しようとしたが、李隆基は太平公主が信頼していた宮女秦槐に「太平公主が謀反を図る証拠を出してくれれば、お前に多くの財宝を与えて、実家に戻して親と裕福に暮らせるようにしてやる」と約束した。だが、協力を得て太平公主を倒したら、口封じのために「主君を簡単に裏切る奴は信用できない」という理由でその宮女だけではなくその一家を殺害した。李隆基の異母兄で嫡男の李成器(り せいき)は迫害を免れるために――本来なら兄の方が皇太子になるが――早々に父・李旦に弟を皇太子にするよう進言し、地方へと赴いた。その後も李隆基に味方して太平公主に対抗するが、権力には一切近づかないようにしている。, 李隆基には禁軍(龍武軍・天子宮城の近衛の軍隊)の将軍である任三恕(にん さんじょ)と、その部下の何離(か り)という2人の腹心がおり、李隆基はと任三恕、何離は兄弟の契りまでしたほど親密な間柄である。しかし、何離は実は武則天に殺された李旦の皇后が民間に残した子、つまり皇室の嫡子なのだ。何離自身もその事実を知らなかったが、徐々に彼の正体が明らかになっていき、同母兄の李成器もその事実を知った。皇宮を出たいと感じていた何離は急いで李成器に助けを求め、「滴血認親」(2人が血液を一滴ずつ出して、両方の血液が混ざるかで親子であるかどうかを証明する儀式)でトリックを使って父・李旦との血が混ざらないようにしてもらい、やっと宮中から出ることが出来た。, なお、何離は李隆基の太平公主打倒において決定的な役割を果たしている。彼の正体に気づいて皇太子にしてあげると言い寄ってきた太平公主の計略を逆に利用し、“反間計”で彼女の叛意を証明したが、新皇帝・李隆基はあくまで冷酷だった。任三恕も李隆基が太平公主に圧倒して権力を掌握した後、官職を辞して、天下を放浪する生活を選んだ。義兄弟ですらこんな状況である。ちなみに、何離の正体を唯一、最初から知っていた女官の首長である章琼香は、最後にはやはり辞官して、仏閣の奥深くへと消えていった。李隆基を支持していた何離の恋人・元玥(げん げつ)も何離と一緒に皇宮を出た。, 李隆基の妻(後の皇后)である王蓁(おう しん)もまた、権勢で人間は変貌するということを示す絶好のサンプルである。彼女は本來聡明で思いやりがあり、純朴な一面もあったが、徐々に罪悪感なく他者を身勝手に利用し、用が済んだら容赦なく殺すようになった。些細なきっかけでも彼女の殺人の理由になり得る。李隆基との子を孕んだ鄭純熙(てい じゅんき)を巧妙なやり口で流産させ、後に毒酒で死なせただけでなく、任三恕の恋人で李隆基派の甘若芊(かん じゃくせん)など、数多くの罪無き者を平然と虐殺していった。殺人マシンのようになった皇后・王蓁の変化に気づいた李隆基は、この恐ろしい女を放置してはいけないと思い、ついに皇后を廃した。とはいえ、李隆基自身も人のことを批判できないほど陰険である。最後に恨み言を並べる王蓁は任三恕に「自業自得だ」と責められたが、業の深さで言えば李隆基も大同小異であろう。, 李隆基が即位し、太平公主を倒したら、李隆基を擁護していた唐室の忠臣たちの多くが官職を辞して、彼から離れていった。武則天に愛されていたゆえに驕慢なエゴイストになった叔母の太平公主とは対照的に、李隆基は小さい頃、武則天に母を殺され、兄と一緒に軟禁されていた。父の李旦はわが子の命を助けるために、妻を殺されるなど、どんな屈辱も甘んじて受けていた。李旦は妹の太平公主の悪事を知りながらも、妹への愛情で彼女を何度も赦免していた。しかし、その子の李隆基は、太平公主とは生い立ちが正反対だったにも関わらず、同じく残忍非道な人間に変わった。, そんな李隆基も、ドラマの初期には、韋后の傀儡だった殤帝が廃位された際、幼い殤帝を殺害しようとした太平公主の陰謀を阻止したが、権力は確実に人を変化させていった。李旦と李隆基の最大の違いは、権力欲の有無にある。権力闘争に負けた太平公主は首吊り自殺を果たしたが、李隆基は制裁を受けずに最高権力を手にした。しかし、権力欲のない李旦と違って、積極的に権力ゲームに参加した李隆基は、本当は太平公主とは“同じ穴の狢”であり、紙一重で彼自身が負けて殺されてしまう可能性もあったのだ。, 『宮心計2深宮計』はまた、「狡兎死して走狗烹らる」や「君(くん)に伴うは虎に伴うが如し」といった中国の古来のことわざを如実に表現している。忠臣たちは太平公主という「狡兎」の死を見て、みな李隆基という「虎」から逃げたのだ。李隆基と太平公主だけではなく、ほとんどのキャラクターが日常的な陰謀や殺人に関わっているので、本作には本当に“正義”で“善良”な人間がほぼ存在しないと言える。しいて言えば主人公の一人の元玥くらいか。善悪の境界線を曖昧にしているこの作品は、基本的には“善”である主人公が“悪”に対抗するといった内容のドラマとは一線を画している。他にも多くの愛や恨み、恩や憎しみが交錯する本作は、細部にわたって複雑なストーリーとなっているが、その中核をなすのはやはり人を狂わせていく権力の恐ろしさである。, 住まいは玲瓏閣。元瑈の実の妹。李旦(睿宗)の義理の娘。何離の恋人。突厥の王子に嫁がされそうになったが破談となり、物語の最後に何離と夫婦になった。, 王蓁に仕える宮女であり、その良き友でもあったが、後に仲違いした。甘若竿、成恭、鄭純煕の親友でもある。元玥と李隆基は仲良くなり、互いに認め合う良き義兄妹となったが、元玥は姉の元瑈を殺した真犯人が李隆基であるとは最後まで知らず、太平公主を真犯人だとずっと誤解し続けていた。, 父母が相継良いで病死して孤児になった。かつて燕北雑技団で働いており、民間で様々な経験を積んだ。また、才能豊かな女性で、人々が直面した問題や疑惑を次々と解決した。そして、何度も皇室の人間を助ける功績を挙げた。生来善良な性格で、人に仕える際は誠意をもって仕え、物事には白黒つけないと済まない性分だった。, 1年前に突然連絡が途絶えた姉元瑈の消息を探るために、50文銭で宦官の成恭を買収し、宮中に入ることに成功した。本来は司膳房の女官になることを望んでいたが、結局は司設房の宮女に配属させられた。, 第1話では、宮中の配置をよく理解していなかったので、宦官の成恭に頼んで宮中の地図を描いてもらった。そして、成恭の指示通り霓裳閣に赴いて地図を受け取ったとろうとしたが、仕事が忙しくさらに道に迷ってしまったこともあって、到着が亥の刻(午後9時~午後11時頃)になってしまった。そのとき霓裳閣では宋王妃元倩瑜が首の骨を折られて殺されていた。花瓶の中の地図を取ろうとした元玥は、尹采蕎に後ろから殴られ、気絶させられ、宋王妃殺害事件の犯人に仕立て上げられてしまった。そして、龍武軍が事件の調査にあたることとなった。, 第2話の審問を通して元玥の潔白は証明されたが、何離・任三恕・李隆基は、真犯人を誘い出すための餌として元玥を掖庭の牢屋に収監した。, 第3話で元玥は無罪放免となり、掖庭を離れる時に姉元瑈の書いた魚の絵を見つけた。姉の行方の手掛かりを見つけるために、藁にも縋る思いでその絵のことを調べようとした。だが元玥は獄卒に恨まれて私刑に処された。それを助けたのは何離である。何離のおかげで元玥は命の危機を脱したが、非常に重い傷を負ってしまった。, 第4話で成恭と何離は協力して太医に薬をつくってもらい、おかげで元玥の傷は次第に回復していった。, 第5話において、300文銭で成恭を買収し、南宮栞の口利きによって司設房の女官となった。, 第9話で王蓁を救ったために太平公主の怒りを買い、太平公主にひどく打たれ傷を負った。, 第11話で何離は、宮中の練兵場の背後にある森林の中で、師匠から貰った「平安竹」を失くしてしまった。第11話で元玥は、何離の失くした「平安竹」を見つけた。そして第13話で元玥は、何離が子供のころに出会った「蛍のお兄ちゃん」だということが分かった。第14話で元玥は、何離に「平安竹」を渡した。そして二人は改めて知り合い、お互いを強く認識し合うようになった。, 第12話では、甘若竿と共に余慧菊の遺体を発見した。第14話で元玥は、殺された余慧菊・鐘楽心、および襲撃された徐相思のいずれも同様に、菊の花となにかしら関係していることに気付いた。龍武軍は調査を行い、その結果葉凌霜が事件の真犯人であるという事実を導き出すことに成功した。, 第17話で姉元瑈が約1年前にすでに死亡していた事実を知り、宮中に留まってその真相を探ろうと決意した。姉が宮中に残した3壺の蜜柑の汁漬けは、自分の嫁入り祝いのための品であった。, 第20話で、王蓁が李旦と周雨嫣に対し、元玥を養女とすることを提案し、李旦はそれを受け入れて元玥を義理の娘とし、玲瓏公主に封じた。, 第21話で姉の残した目印を見つけ、姉が自分のために残してくれた蜜柑の汁漬けを見つけることに成功した。また、第21話で、鄭純煕の冤罪を晴らした元玥のことを王蓁は不満に思い、報復のために策を巡らせて、元玥を突厥の王子に嫁がせようとした。, だが李隆基は、鄭純煕が元玥のために真心を込めて祈祷していることを知り心動かされ、突厥の王子と元玥の婚姻を取り消した。, 第31話で王蓁と陳茗風は謀略を巡らし、間接的に鄭純煕を流産させた。第33話で元玥は、王蓁が、何度も鄭純煕を陥れ、甘若竿を殺害した真犯人だと知った。第34話で、甘若竿に続いて鄭純煕までが王蓁によって死に追いやられると、元玥はよりひどく王蓁を恨むようになった。, 第35話で、汪敏から姉の死に関する真相を聞かされた。しかしその真相は、李隆基が元玥を味方に引き入れるためにつくりあげた偽のものだった。元玥は、姉を殺した真犯人が太平公主であると誤解し、千秋殿に赴いて太平公主に怒りをぶつけ、その陰険で悪辣な性格を非難した。太平公主は元玥を殺そうとし、元玥は窮地に立たされたが、何離に助けられて窮地を脱し、その後元玥は、何離が皇室の末裔であるということを知った。, 第35話で元玥は、尚宮局やほかの四司を指揮し、太平公主が謀反を企んでいるという罪を証言した。第36話で何離とともに宮中を出て、平民の身分に戻り、二人は夫婦となった。, 楚王➔臨淄王➔平王➔皇太子➔唐玄宗。住まいは武徳殿。韋皇后の天敵。唐睿宗(李旦)と昭成皇后(竇氏)の息子。またの名を三郎。粛明皇后、王芳媚、周雨嫣の継子。叔母の太平公主は天敵。皇太子に立てられた後、叔母太平公主との対立は日に日に深まり、太平公主が謀反を企んでいると知ると、その一派を誅殺し、太平公主に自害を命じた。, 任三恕と何離とは兄弟のように親密な間柄である。王蓁と鄭純煕の夫。第21話以降、王蓁との関係が次第に悪化していき、第26話で、鄭純煕との関係を修復し始めた。, 李成器の異母弟であり、安懐公主の異母兄である。また、何離の異母兄であり、元玥の義兄である。第36話で、李隆基が元瑈を殺した真犯人であると明かされたが、元玥はそのことを知る由もなかった。, 少年時代、李隆基は武則天によって7年間幽閉されていた。7歳のとき、武則天の従甥である武懿宗を公然と批判。, 第1話で韋皇太后を誅殺し、父李旦(睿宗)を皇帝に復位させ、自身は郡王から親王に昇格した。, 第17話で王蓁と元玥は、太平公主が李隆基を陥れた謀略をばらし、李隆基の冤罪を晴らした。そして第18話で李隆基(玄宗)は、父睿宗から譲位を受けて皇帝に即位した。, 第21話で妻王蓁が元玥のために、王芳媚が刺された事件の罪を鄭純煕に着せると、以後李隆基と王蓁の関係は日増しに悪化し、王蓁は計略を巡らせて、李隆基に忠実な部下の排除に乗り出した。, 第25話で、王蓁が蔵書閣失火事件に関与しているのではと李隆基は疑った。その失火の際、火事場に鄭純熙が閉じ込められていたのも大きな問題だった。李隆基は王蓁を庇うために南宮栞を無実の罪で誣告。しかし最終的に成恭は南宮栞を庇って自分がその無実の罪を認めることとなった。, 第26話で、太平公主が鄭純煕の傍に芙蓉というスパイを送り込んで内応させていると知り、李隆基は鄭純煕への疑いを完全にとき、二人は絆を深めた。, 第31話で、王蓁と陳茗風が罠をしかけ、鄭純煕を流産させると、李隆基は実権を獲得する機会を失った。, 第35話で、何離、任三恕、元玥および尚宮局の皆は策を弄し、秦槐を買収して内通者とした。太平公主に、「自身の奸計が思い通りに運んだ」と勘違いさせた何離、任三恕、元玥たちは、太平公主が謀反を企み皇帝の位を奪おうとしていると指摘し、太平公主を追い詰めた。, 第36話において、李隆基が実権を獲得するのに尽力した章琼香・汪敏・南宮栞・陸碧雲・徐相思は自分の意思に沿って宮中に残る道を選んだ。, 第36話で李隆基は、王蓁が皇后の位を守るためにおこなった数々の悪行を詰問し、自分がずっと王蓁のことを庇い続けてしまったことを恥じた。最後、李隆基は王蓁を突き放して冷宮送りとし、以後絶対に顔は合わせないと断言した。, 第36話で、自分が当時元瑈を殺した真犯人であるということを回顧した。だが、李隆基は元玥を丸め込んで味方とするために、元瑈殺害の罪を太平公主に擦り付けた。, 住居は千秋殿。唐睿宗(李旦)の妹。李隆基の叔母であり、最大の天敵でもある。李隆基が皇太子に立てられた後、両者の対立は日に日に深まっていくこととなる。王蓁(王皇后)は鄭純煕と敵対していたが、当初は太平公主が鄭純煕の後ろ盾となっていた。王蓁と太平公主もまた因縁の宿敵であった。太平公主は実質、鄭純煕(鄭昭儀)を利用して李隆基を排除しようと企んでいた。鄭純煕と李隆基は、当初疎遠であったが、鄭純煕が太平公主と決別した後、二人は和解した。, 薛紹の従兄妹であり、その妻でもあったが、薛紹の死後は、同じく従兄妹の武攸曁と結婚した。薛紹を愛していたため、彼が武則天によって死に追いやられた時は、大変悲しんだ。2番目の夫の武攸曁とは疎遠だったが、彼の死の間際には、前夫薛紹と同様にその死を悲しんだ。, 秦槐に命じて尹采蕎を殺害し、毎月15日には、回心院で呉翠瑩を鞭打った。それは、「当時の呉翠瑩の供述が、薛紹を死に至らしめることになった」と太平公主が考えていたからであった。太平公主は、薛紹の復讐をするために呉翠瑩に大変厳しく当たり、彼女を回心院の中に軟禁したのである。, 太平公主は、分不相応にも皇帝の地位に就くことを望み、則天武后の「紅粧時代」の延長を企図した。第9話で、死後亡霊となった武攸曁に扮し、元玥、陸碧雲、及び徐相思を平手打ちに処したが、その一方で、王蓁に平手打ちされる羽目になった。そして第11話では王蓁の罠に騙されて陥れられた。第12話にて、太平公主が宮廷の外で常に兵力を結集しているということを睿宗(李旦)が知り、太平公主は地方(※蒲州)へ出されることになったが、睿宗の温情により、罰はそれだけだった。, 第15話で、李隆基は太平公主と李成器のために送別の宴を開いたが、そのとき太平公主は食事の毒にあたったふうを装った。そして太平公主は李旦(睿宗)の前で、「李隆基が自分を毒殺しようとした」と告発し、李隆基の面目を損なった。そして李隆基は、調査して真相が判明するまで高池院で禁足するよう睿宗に命じられた。, 第17話で、太平公主の蒲州管轄の権利が返上されると、以後太平公主は再び李旦の信頼を取り戻し、宮中に留まり続けた。, 第18話で、李隆基の廃太子を李旦に促したが、李旦はそれを受け入れずかえって李隆基に帝位を譲った。, 第19話で太平公主は、姪の鄭純煕を李隆基に嫁がせて昭儀の位に就け、その侍女にスパイを付け、李隆基の内情を探ってその打倒をせんと試みた。, 第21話で鄭純熙に対し、王蓁が元玥への仕返しを企んでいると告知した。そして鄭純煕は、元玥が大唐の公主として和親のために突厥に降嫁させられそうになっていることを知った。, 第26話で李隆基は、芙蓉が鄭純熙にあてがわれた太平公主のスパイであると見抜き、最後に鄭純熙と太平公主は決別した。, 第28話で粛明皇后(劉氏)の遺児がまだ生きている可能性があるということを知った太平公主は、その調査に乗り出し、第34話で粛明皇后(劉氏)の遺児が何離であると突き止め、彼を丸め込んで自分の味方にしようと画策した。, 第35話で太平公主は、尚宮局の章琼香に後宮で李隆基に対する根拠のないデマを流すように要請した。また、何離を利用して自分が第二の則天武后になろうと目論み、造反の計画を推し進めたが、秦槐の裏切りに遭い、その謀反の計画は失敗した。, 唐高宗李治と武則天の四男。太平公主の兄。粛明皇后(劉皇嗣妃)、昭成皇后、王芳媚、周雨嫣の夫。李成器、李隆基、安懐公主、何離の父親。元玥の義父。甘露殿に居を構える。, 太平公主が李旦の名を借りて文泉院の一族を滅ぼしたため、何離からは当初仇と見なされていた。, 第1話で皇帝に復位し、第18話で皇太子李隆基に禅譲し太上皇となったが、権力は保持し続け、第20話で淑妃の建議のもと、元玥を義理の娘とし、大唐公主に封じた。, 第30話で李隆基(玄宗)は、父李旦(太上皇)の身体が水銀の毒に侵されているのではと疑い、それが身体に異変をもたらしていると推測した。, 第36話で、正式に朝廷の権力を李隆基に明け渡した。李旦は、何離が自身の息子であると感じ、それを証明したいと願ったが、何離は宮中を離れて暮らしたいと決意していたので、李成器の協力のもと、李旦・何離が親子であるという事実を、トリックを用いて否定した。, 宋王。唐睿宗(李旦)と粛明皇后の嫡長子。李隆基の異母兄・嫡長兄。李成器は、弟の李隆基と力を合わせ、叔母の太平公主に対抗した。何離と父母を同じくする兄。安懐公主の異母兄でもある。元倩瑜の夫。, 睿宗の嫡長子であるという理由から、太平公主は李成器を皇太子にしようと目論んでいた。だが、李成器は、朝廷における政治能力が弟の李隆基に遠く及ばないということを知っており、さらに彼自身政治に関わることが好きではなかったから、第4話で弟の李隆基を皇太子に立てるように父李旦に進言した。そして自身は、雍州の庶務の管理にあたることとなる。, 第36話で、李隆基が太平公主とその謀反に加わった一味の排除に乗り出すと、李成器もそれに協力した。その後、何離が李成器に助けを求めてきた際は、「滴血認親」(※二人が血液を一滴ずつ出して、両方の血液が混ざるかで親子であるかどうかを証明する儀式)で、トリックを使って父・李旦との血が混ざらないようにしてあげて、李成器は同母弟の何離を宮中から逃れさせることができた……。, 唐殤帝➔温王。唐中宗(李顕)の四男。韋皇太后の継子。韋后によって傀儡の皇帝に立てられ、権力争いに巻き込まれてしまった。第1話で韋皇太后が誅殺された後、太平公主と李旦に退位を迫られ、皇帝の座を退き、温王に降格した。, 睿宗(李旦)と周雨嫣の娘。物語の開始時にはすでに故人であり、本編ではその存在を言及されるのみ。周雨嫣が武則天に流刑されて陵墓の番をさせられることになると、生後1か月に満たない状態で母に付き従って配所に赴き、現地で慢性的な病に苦しんだ。その後周雨嫣は、偽りの訃報を流して密かに陵墓の番を離れ、周雨嫣・安懐公主親子は宮殿の外をさまよいながら暮らした。, やがて安懐公主はひどい病に罹り、「鳥莎羅」という薬を早急に入手する必要がうまれた。周雨嫣は王芳媚に頼んで宮中から「鳥莎羅」を取り寄せたが、薬が届く前に安懐公主は死んでしまった。, 臨淄王妃➔平王妃➔太子妃➔王皇后➔廃后。前期の住まいは武徳殿。後期の住まいは安仁殿。, 表面上は天下の母たることを旨とし、鷹揚で上品な性格で、要領が良くかしこい女性であるが、実際は陰険で悪賢く腹黒い女性で、残酷無情な人間であった。度々鄭昭儀を陥れて、彼女が李隆基の寵愛を得ることを阻止した。, 李隆基の正妻。鄭純煕の天敵。鄭純煕を憎み、度々彼女を陥れてときには流産させたりもした。, 任三恕のかつての恋人であったが、任三恕が何度も鄭純煕のことを助けたのに怒り、王蓁と任三恕の対立も日増しに深まっていった。そして、王蓁が甘若竿を殺すと、二人は完全に反目し合う仲となった。, 太平公主の天敵。王仁皎の娘。王葭の異母姉。王葭は王蓁によって容貌をめちゃくちゃにされ、陥れられた。, 元玥の主人であり、その良き友・知己でもあったが、第22話で仲違いし、敵対するようになる。, 韋皇后が謀略を巡らし李隆基に刺客を放った際、李隆基を助けるために身を挺して庇い、傷を負った。李隆基はおかげで難を逃れることが出来、二人は愛を誓い合った。以後、王蓁の身体に残ったその傷跡は、彼女自身の「免罪符」となった。, 第1話で李隆基が親王に封じられると、王蓁も郡王妃から親王妃に昇格した。第2話で、太平公主から、元倩瑜を殺害した犯人なのではないかと疑われた。第4話で太子妃となり、尚宮局を接収管理することとなった。, 第10話で、太平公主の住まい千秋殿に仕えていた元玥を武徳殿に召喚し、以後武徳殿で働かせることとした。, 第13話において、経太医の診断で懐妊していることが分かったが、最初王蓁はその吉報をわざと黙っており、夫の李隆基にも隠していた。, 第14話で太平公主は、荒廃した寺院で任三恕と王蓁が一夜を共にしたことを暴き出した。王蓁は疑惑を避けるために懐妊の発表を遅らせようとした。, 第15話で王蓁は、李隆基に懐妊の吉報を告げた。だがまもなく王蓁は、夢で王葭の幽霊に出くわし、その衝撃で流産してしまった。, 第18話で李隆基(玄宗)が皇帝に即位すると、王蓁は皇后に立てられた。だが、太平公主によって、二度と懐妊できぬ身体であると告げられた。, 第20話で周雨嫣に進言し、元玥を李旦の義理の娘とするように進言し、ほどなく元玥を李旦の義理の娘とさせた。元玥が鄭純煕を庇い、その潔白を証明して以来、王蓁は元玥を恨むようになり、報復として元玥を突厥の皇子に降嫁させようとしたが、その目論見は失敗に終わった。第21話で李隆基は、王蓁が元玥に報復を企んだことを指摘して責めたてた。, 第23話で王蓁は、任三恕が李隆基の面前で鄭純煕と仲良く話しているのを不満に思い、任三恕に対して旧情を訴え、自分と鄭純煕のどちらに味方するのかを選ぶように迫った。, 第24話で王蓁は、腹心を蔵書閣に派遣し、鄭純煕の意識を失わせた後に放火させ、火事場に鄭純煕を閉じ込めて亡き者にしようと画策したが、任三恕が鄭純煕を火事場から救出したため、その計画は失敗に終わった。, 第25話で王蓁は、李隆基に放火の首謀者であると疑われ、口論となった。しかし太平公主に自白を迫られた王蓁を庇うために、李隆基は南宮栞に無実の罪を着せ、放火の真犯人に仕立て上げた。, 第27話で王蓁は、李隆基の宮中不在の隙を利用して、文可謙・陳茗風と協力し、鄭純煕と任三恕を紫蘭苑で引き合わせ、二人を不義の関係であるとして摘発し、周雨嫣とぐるになって二人を陥れようとしたが、何離は2人の潔白を証明した。それでも諦めない周雨嫣は、鄭純煕と任三恕の潔白を証明できる宮女を連れてくるように何離に要求した。最終的に宮女甘若竿が自分の身を犠牲にして鄭純煕と任三恕の潔白を証明し、王蓁の悪だくみは失敗に終わった。, 第33話では、石を鈍器にして甘若竿を不意打ちし、重傷を負わせて意識を失わせ、最終的に殺した。そして第33話で口封じのために陳茗風を毒殺した。, 第34話で鄭純煕は毒酒を持って王蓁に謁見し、共に毒酒を飲んで死のうとしたが、王蓁はその計略にかからず、鄭純煕のみが毒を煽って死んだ。, 第35話で王蓁は、「太平公主が徒党を組んで謀反を起こし皇帝の位を奪おうとしている」と告発した。, 第36話で李隆基は王蓁の数々の悪行を暴き出し、死罪にしようと考えたが、かつて王蓁が命懸けで自分の命を救ってくれた恩と彼女の免罪符の存在を顧み、死罪を取りやめ、冷宮に幽閉した。以後夫婦二人が顔を合わせることはなかった。, 優れた技量、非凡な武芸の腕前を持ち、心根は善良な女性。比較的純粋な性格で、人に接するのに素直で、隠し立てをしない女性。李隆基の妃。, 唐朝将軍鄭雲遠の娘。太平公主は外姪にあたる鄭純煕のことを気に入って、懇ろに面倒を見てやり、二人の関係は良好だった。だがその実太平公主は鄭純煕を利用して李隆基に対抗しようと目論んでおり、第26話で鄭純煕と太平公主は決別することとなった。, 王蓁の天敵。王蓁は鄭純煕のことを何度も陥れようとしたが、鄭純煕は王蓁のことをずっと良い人だと誤解していた。第33話で鄭純煕は王蓁の本当の素顔を知り、王蓁と決別し、仇を討とうと決意した。, 第18話で初登場。第19話で王蓁の提案などにより、正五品才人或いは正三品婕妤に封じられそうになったが、それは実現しなかった。最後に太平公主の建議のもとで李隆基の妃・正二品昭儀に封じられた。, 第20話で王蓁は、王芳媚が刺された事件の共謀者は鄭純煕であると弾劾し、鄭純煕の名誉を傷つけた。しかし元玥が鄭純煕の無実を李旦(※太上皇)に訴え、その潔白を証明したため、疑惑は晴らされた。, 第22話で元玥が突厥に嫁ぎたがっていないことを知ると、鄭純煕は佛光寺で真心をもって祈りを捧げた。それを見た李隆基は感銘を受け、元玥と突厥の王子の和親のための婚姻を取り消した。, 第22話で、王蓁の謀略に遭って盗みの嫌疑をかけられ、鄭純煕は李隆基の信頼を失った。, 第24話で鄭純煕と元玥は、汪敏の家の惨状を知り、太平公主に援助を求め、最終的に李旦は太平公主の求めを承諾し、汪敏を引き続き宮中に滞在させることとした。, 第24話で鄭純煕は、婦人の徳を学ぶために蔵書閣で読書や書写に励んでいたが、王蓁は配下の人間を派遣して蔵書閣に放火した。幸いにも任三恕が火事場から鄭純煕を救い出し、鄭純煕は一命をとりとめた。, 第26話で李隆基は、計を巡らし、鄭純煕の侍女の芙蓉が太平公主のスパイだと暴き出した。鄭純煕と太平公主は対質の後に仲違いした。そして、李隆基と鄭純煕は関係を修復した。, 第27話で鄭純煕は王蓁と陳茗風に陥れられ、紫蘭苑で任三恕と会っているところを目撃されて、二人が不義の仲であるとして弾劾された。だが、第28話で甘若竿は、鄭純煕と任三恕を助けるために証言を行い、二人の潔白が証明され、王蓁と陳茗風の悪事は失敗に終わった。, 第28話で鄭純煕は懐妊した。第31話で王蓁は策を巡らし、陳茗風に命じて鄭純煕を流産させた。第33話で庭園を散策しているとき、偶然にも陳茗風の口から王蓁の今までの数々の悪事を耳にし、恩人甘若竿の死や自分の流産も王蓁の仕業だということが分かった。しかし陳茗風は王蓁に脅され、対質のときに真相を話すことはなかった。, 第34話で鄭純煕は王蓁を処罰するように李隆基に求め、自分のため、殺されたお腹の子のため、そして殺された親友甘若竿のために、正義を果たすように訴えたが、李隆基はそれを躊躇した。それ故、鄭純煕は毒酒を持って王蓁のもとを訪れ、ともに毒酒を飲んで死への道連れにしようとしたが、王蓁は鄭純煕の企みに気付き、毒酒を飲まず、鄭純煕だけが毒を飲んで死亡した。, 第36話で李隆基は、王蓁の悪行をずっと庇い続けたために大切な妃と子供を失ったと自覚し、ひどく遺憾の念に駆られ、恨みを飲んで死んだ鄭純煕に対する償いの気持ちが溢れ出た。そして李隆基は、自分の過ちを亡き鄭純煕に懺悔し、王蓁を冷宮に幽閉し、二度と顔を合わせぬこととし、無念の死を遂げた妃と我が子に対し、正義を示した。, 唐睿宗(李旦)の賢妃。第18話で賢太妃となり、第20話で鄭昭儀の侍女水仙に刺されて傷を負い、以後健康状態が悪化し、次第に狂気じみた行動をとる性格に豹変する。第27話で淑太妃に怒りをぶつけ、第29話で突然王蓁(王皇后)と太平公主に対して腹いせをするようになる。, 第29話で突然死し、李旦と李隆基(玄宗)はその死に疑念を抱いた。第30話で李隆基は、任三恕及び何離とともにその死の真相を探り、彼女が周雨嫣によって水銀の毒で殺されたのだと確信し、第31話でそれを実証した。, もとは善良な性格で、いつも李成器や李隆基の世話をして、何かと手伝ってくれていた。しかし、武則天に流刑されて長年陵墓の番をさせられることとなり、宮中に返り咲いた後は、性格が豹変。見かけは善良だが、心は陰険な女性に変貌した。人に対する態度や見方がひどく陰湿で、劉氏・竇氏および、王芳媚のことをひどく恨んでいた。, 第16話で李旦(睿宗)に呼び戻されて宮中に返り咲き、淑妃に封じられ、人々への恨みを晴らし、李旦の寵愛を独占せんと欲した。第18話で太妃となり、第27話より王賢太妃を水銀中毒に陥らせ、第29話で死に追いやった。, 第30話で、龍武軍および太平公主による調査が行われ、周雨嫣が水銀を用いて王賢太妃を毒殺したということが明らかになり、李旦は激怒した。, 第31話で、周雨嫣は、李旦に対して不満を述べた、「王賢妃が常に李旦の側に侍っていて、自身が寵愛に預かれなかったこと、李旦の長女を産んだにも関わらず、流刑にされて長年陵墓の番をさせられたこと、李旦が間接的に娘を苦しませ、病死に追いやったこと、李旦が復位した後に、皇子を産んだ劉氏と竇氏にはそれぞれ粛明皇后と昭成皇后の号が送られたが、自分には何の音沙汰もなかったこと、何年も前に伝えられた娘の死の知らせは忘れ去られていたこと」などである。そして周雨嫣はさらに述べた、「それが原因で心に恨み・憎しみが募り、賢太妃を毒殺し、さらには李旦まで毒殺しようとしたのだ」と。, 唐睿宗李旦の皇后。李成器・何離の母。李隆基と安懐公主の義母。太平公主の義姉。竇徳妃とともに宮中にて武氏への呪詛を行ったと讒言され、武則天に殺された。, 死の直前、生まれたばかりの幼子の何離を章琼香に託し、章琼香は密かに何離を真厳大師に託して、彼を宮中の外に出した。その後岳州浄円仏寺の無因大師に預けられた何離は、そこで無因大師に育てられた。, 第14話にて、李旦(睿宗)に追封され、「粛明皇后」の号を与えられ、霊牌は宮中の儀光廟に安置された。, 唐睿宗(李旦)の徳妃。李隆基の母。劉皇嗣妃とともに宮中にて武氏への呪詛を行ったと讒言され、武則天に殺された。第14話で追封され、「昭成皇后」の号を与えられ、霊牌は宮中の儀光廟に安置された。, 唐中宗(李顕)の皇后。李重茂の義母。李隆基の伯母で、その天敵。娘の安楽公主と共に唐中宗を毒殺した後、女帝の地位を狙い、さらに太平公主を毒殺しようとしたが失敗。また、刺客を放って李隆基を殺害しようとしたが、これも失敗。結局その罪を告発され、李隆基と任三恕によって、中宗の霊前で誅殺された(※第一話), 中国史上唯一の女帝。唐高宗の皇后。唐中宗・唐睿宗、太平公主の母。武攸曁の叔母。粛明皇后(※劉皇嗣妃)および昭成皇后(※竇徳妃)の姑。粛明皇后および昭成皇后は、讒言に合い、武則天に殺害された。太平公主の駙馬薛紹を死に追いやり、武攸曁の妻鈴児に死を命じ、太平公主と武攸曁を強引に結婚させた。また、李隆基を宮中に7年間も幽閉していた。, 李成器の妻。宋王妃。第1話で章琼香が元倩瑜に霓裳閣の鍵を渡すのを拒否した際は、章琼香を平手打ちした。その後姚思源に取り入って霓裳閣の鍵を得るのに成功した元倩瑜だったが、霓裳閣で武攸曁と尹采蕎が会っているのに出くわし、それを密会だと勘違いし、太平公主に告げ口しようとした。元倩瑜の告げ口を阻止しようとした尹采蕎と喧嘩となり、武攸曁が取っ組み合いに混ざったところで不意の事故が起きて元倩瑜は致命的な怪我をし、死んでしまった。, 元倩瑜の死後、尹采蕎は元倩瑜の遺体を霓裳閣の太子妃礼服用の衣紋掛けに釣るし、蕭淑妃(※唐高宗の妃。武則天によって死に追いやられた)の怨念が引き起こした怪奇現象に仕立て上げた。, 楚国公➔定王(※追封)。太平公主の2番目の夫(駙馬・駙馬都尉)。武則天の従甥。太平公主は武攸曁のことを愛しておらず、二人の関係は疎遠だったが、武攸曁は本当に心から太平公主のことを愛しており、死の直前にやっとその想いを太平公主に理解してもらえた。, もとの妻は鈴児だった。しかし、おばの武則天に太平公主との結婚を強要され、正妻の鈴児は武則天によって死を賜った。, 第1話で、尹采蕎に対し、薛紹が太平公主に残した古い玉石を持ってこさせたが、それをたまたま元倩瑜に見つかってしまい、元倩瑜(※李成器の妻。宋王妃)は武攸曁と尹采蕎の2人が逢引していると勘違いし、太平公主に告げ口しようとした。武攸曁・尹采蕎と元倩瑜はついに口論となり、武攸曁・尹采蕎は元倩瑜の頭部・首を誤って負傷させ、ついには殺してしまった。, 第7話で武攸曁は、太平公主に拘禁され、虐待されていた呉翠瑩を救うためにその罪をかぶり、斬首を命じられた。そして第8話で処刑され、定王を追封された。, 太平公主の最初の夫(駙馬・駙馬都尉)。太宗(李世民)の娘城陽公主の息子。爵位は平陽県子。鄭純熙の母方のおじ(※故人)・おば(※故人)・いとこ(※故人)は、薛紹の兄薛顗の謀反に巻き込まれて連座の憂き目に遭い、命を落とした。また、薛紹は兄の謀反とは無関係であったが、呉翠瑩の讒言により武則天によって処刑された。, 龍武軍中郎➔龍武軍将軍➔平民。李隆基に仕える武人。李隆基とは兄弟のように仲が良い。王蓁の昔の恋人。王蓁が父母の命令で李隆基と結婚すると、任三恕は王蓁と別れた。後に任三恕は、王蓁が何度も鄭純煕を陥れようとしたことを知り、王蓁に幻滅し、対立しはじめた。そして王蓁が鄭純煕を害そうとした際、任三恕は何度もその謀略から鄭純煕を救い出し、逆に王蓁から敵視された。最終的に王蓁が甘若竿を殺したことで、任三恕はひどく王蓁を恨み、二人はついに仲違いした。, 鄭純煕とも旧知の仲であり、その恩人でもある。甘若竿に恋慕われており、後に任三恕と甘若竿は恋人となる。また、何離の上司であり、何離とは兄弟のように仲が良い。, 第9話で任三恕は、あることがきっかけで「宮中の外の暗殺集団の一味である」と太平公主に誤解され、太平公主は李旦や王芳媚に対して任三恕のことを密告したが、李隆基と何離の助けでなんとか任三恕の潔白は証明された。, 第14話で太平公主は、任三恕と王蓁が壊れた寺院で一夜を共にしたことを暴露し、李隆基は任三恕と王蓁の仲を疑ったが、元玥の策でその嫌疑は晴れた。, 第24話で任三恕は、蔵書閣の火事に巻き込まれて窮地に立たされた鄭純煕を火事場から救い、なんとか鄭純煕は生き延びることが出来た。, 第26話で甘若竿は、任三恕への恋心を告白し、任三恕もそのおもいに応え、二人は恋人となった。第27話で王蓁は、鄭純煕と任三恕を偽って不義の仲というふうに仕立て上げ、二人を陥れようとした。第28話で甘若竿は、任三恕を守るために自分の身を犠牲にして李隆基の面前で証言を行った。そのため甘若竿は、王蓁によって棒打ちの報復をされた。, 第34話で任三恕は、何離の本当の正体を知った。そして任三恕は、李隆基を心から諫め、何離が謀反・皇位簒奪の意思をこれっぽちも持っていないということを訴え、忠臣である何離を殺さないよう、李隆基を説得した。, 第35話で任三恕は、李隆基が朝廷の実権を握った後も、今までどおり兄弟のように親密な関係であることを望んだ。そして、何離に危害を加えないこと、死んだ甘若竿の仇を取ることを李隆基に懇願し、李隆基もこれを承諾した。, 第35話で任三恕は、李隆基や何離、元玥、尚宮局の宮女たちと協力して打倒太平公主の策を巡らし、太平公主が宮中の外で謀反のための兵力を拡大しているという証拠を掴んだ。, 第36話で李隆基が朝廷の実権を獲得した後、任三恕は宮中を出ることを主君に申し出た。そして果たされることのなかった甘若竿の願いを胸に、各地を漫遊することとした。, 文泉書院書生➔龍武軍隊正➔龍武軍参軍➔龍武軍中郎➔李皇嗣➔平民。龍武軍に所属。誕生日は癸巳年の3月2日。当時粛明皇后(劉氏)は武則天から死を賜り、墓地に送られたが、劉氏は最後の気力を振り絞って男子を出産し、密かに章琼香に子を託して息絶えた。章琼香は密かに何離を真厳大師に託して、彼を宮中の外に出した。その後岳州浄円仏寺の無因大師に預けられた何離は、そこで無因大師に育てられた。, 身分としては孤児であったが、その実は唐睿宗(李旦)と粛明皇后(劉氏)の嫡子であった。無論、李成器の同母弟である。異母弟の李隆基とは親密な間柄であり、何離は李隆基に忠実に仕えた。, 元玥は何離のことを恋慕っており、2人は恋人となる。元玥は唐の公主として突厥の王子に嫁がされそうになった際は何離も動揺したが、それは破談となった。最後二人は宮中を出て夫婦になる。, 任三恕とは実の兄弟のように親しく、太平公主と敵対する李隆基を二人で支え盛り立てた。, 第1話で何離は、兄弟子とともに、文泉書院の一族全員が殺された事件の真相を探るために、策を用いて龍武軍に入ることに成功した。, 第8話で何離は、兄弟子に協力し、宮中の外の湖のほとりで、仇と憎んでいた睿宗を暗殺しようとした。, 第9話で何離は、任三恕に対し、自分が宮中の外の皇帝暗殺計画に参加した理由を説明した。そして何離は、傷を負った兄弟子を治療するために宮中の貴重な薬を貸してくれるように任三恕に跪いて頼んだ。何離は、任三恕の助力を得ることに成功したが、任三恕に暗殺未遂事件の累が及び、太平公主は、李旦暗殺未遂事件の犯人の一味であるとして、任三恕を弾劾した。しかしそのとき李隆基と何離は任三恕に助け舟を出し、彼の疑いを晴らし、その危機から救い出した。その後李隆基と任三恕は、何離の暗い秘密を他言しないことを固く取り決めた。何離は李隆基と任三恕に深い恩を感じ、唐朝(李隆基)に忠義をもって懸命に仕えることを決意し、引き続き文泉書院で一族が皆殺しにされた事件についても調べ、その真相を必ず明らかにすると胸に誓った。, 第11話で何離は、宮中の練兵場の背後にある森林の中で、師匠から貰った「平安竹」を失くしてしまった。第11話で元玥は、何離の失くした「平安竹」を見つけた。そして第13話元玥は、何離が子供のころに出会った「蛍のお兄ちゃん」だということが分かった。第14話で元玥は、何離に「平安竹」を渡した。そして二人は改めて知り合い、お互いを認識し合うようになった。, 第18話で皇帝に即位した李隆基(玄宗)は、何離を中郎に任じた。第22話で何離は、任三恕とともに将軍に封じられた。そして何離は、恋人の元玥が突厥の王子に降嫁されるのを阻止し、二人は以後愛を深め合うこととなる。, 第22話で章琼香は、何離の腕の母斑を見つけ、かつて自分が粛明皇后(劉氏)に託された男児の成長した姿が、彼なのではないかと疑い始めた。, 第25話において無因大師は章琼香の問いに対する返信をし、章琼香は何離の本当の身の上を初めて知った。, 第33話で、真厳大師は宮中に入り、太平公主によって李旦と劉皇后の遺児に関しての尋問をされた。そこで何離は、自分の身の上に隠された秘密があるのではと疑うようになる。第33話の終わりに章琼香から話を聞き出し、自分が本当は李旦の子であるという事実を知った。, 第34話で太平公主は、何離の本当の正体を知り、何離をうまく仲間に引き入れようとした。その頃、何離の主君李隆基も何離の本当の正体を知った。何離は主君李隆基に対し、自分が皇帝の座を主君と争うつもりは毛頭ないと断言し、李隆基が皇帝として真の実権を握れるように尽力すると固く誓った。, 第35話で何離は、李隆基の謀略のもと、太平公主に協力するふりをし、秦槐とぐるになって策謀を巡らし、太平公主の謀反の計画を暴き出した。, 第36話で何離は、自身が宮中から離れる決意をしていることを李成器に表明した。そこで李成器は、何離を助けるべく「滴血認親」(※二人が血液を一滴ずつ出して、両方の血液が混ざるかで親子であるかどうかを証明する儀式)の際に、トリックを使って父・李旦との血が混ざらないようにしてあげて、おかげで何離は宮中から去ることができた。元玥と宮中を出た何離は、その後夫婦となる…。, 龍武軍の武将。任三恕と何離が心から信頼する仲の良い部下。第22話で任三恕と何離が、元玥と突厥の王子の和親の婚姻を阻止しようとした際は、その作戦に協力し、作戦を成功させた。, 第30話では任三恕を助け、当時の文可謙一家が流した徐相思の謀反の関する記述を探し出し、それがデマだったと断定。そして徐家と陸家の両家が名誉を回復するのを成功させた。, 章尚宮。尚宮は正五品にあたり、女官のトップにあたる。人柄は仕事に厳しく、規律遵守で私情は挟まない主義。高宗の代から宮中に勤めており、全8代に仕え、王朝の混乱を具に見てきた。徐相思と陸碧雲のことを快く思っておらず、常に激しく対立していた。, 表向きは南宮栞に対しての当てつけがひどかったが、普段は彼女のことを実の娘のように大切にした。, 20年ほど前、劉皇嗣妃と竇徳妃が呪詛の疑いで武則天に殺されたが、その際自身が二人を陥れてしまったことをずっと深く後悔していた。劉皇嗣妃が殺されて墓地に移送された後、劉皇嗣妃は最後の力を振り絞って男児を出産した。これが後の何離である。章琼香は劉氏からその男児を託されることとなった。その後、章琼香は密かに何離を真厳大師に託して、彼を宮中の外に出した。その後岳州浄円仏寺の無因大師に預けられた何離は、そこで無因大師に育てられた。, 第3話で姚思源は、元倩瑜を殺したのは章琼香であると中傷した。しかし章琼香は、自らその潔白を証明した。, 第7話で、当時呉翠瑩の失踪を隠し誤魔化したことを責められ、王蓁に処罰され、仏堂で1日中跪かされた。, 第16話の、李隆基が開いた太平公主を送別するための宴において、太平公主が吐血して昏倒した際、尚宮局の誰かが毒を用いて太平公主を暗殺しようとしたのではないかと疑われた。そして章琼香は、龍武軍によって掖庭の牢に入れられ、取り調べを受けた。, 第17話で王蓁自らが太平公主毒殺未遂事件の調査に乗り出し、太平公主の陰謀・トリックを暴き、その事件の真相を明らかにすると、章琼香も取り調べから解放された。, 第22話で章琼香は、女官の中で出回っている絵画を見て、何離の存在を知った。そして何離の腕に、かつて預かった赤子と同じあざがあるのを発見し、何離が睿宗と劉皇嗣妃の子どもなのではないかと疑い出した。その後章琼香は、自分の疑念を明らかにするために、あちこちをまわって真相を調査した。, 第25話の無因大師からの返信で、何離が確かに睿宗と劉皇嗣妃の子どもだということが明らかになった。, 第30話で章琼香は、徐相思と仲違いしたふりをし、その実、文可謙の本性を暴き出すことに成功し、文可謙によって徐・陸両家が無実の罪で陥れられたことを明らかにした。, 第33話で章琼香は、何離に対し、彼の本当の正体を明かし、何離が睿宗と粛明皇后の息子であるということを告げた。, 第35話で、尚宮局の女官・宮女たちと共に協力し、太平公主が謀反を起こし帝位を簒奪しようとしている旨を指摘し、証言した。, 徐司珍。司珍房司珍。正六品。宝物の管理を担当している。陸碧雲の従妹。家族間の誤解から陸碧雲と敵対していたが、後に和解した。章琼香、南宮栞、汪敏とは、実の姉妹のように親密な関係である。, もとは将軍府の裕福な令嬢だったが、文可謙の一家が徐相思の父親を謀反の冤罪で陥れたために、徐相思の一家は離散し、肉親が失われた。また陸碧雲の一家もその冤罪に連座し、大きな処罰を受けることになった。, 第12話で、頭の上に菊の花の飾りを付けていることを葉凌霜に恨まれ、危うく殺されそうになった。しかし幸いにも陸碧雲がそのもめ事を知り、危険を冒して助けてくれたので、徐相思は窮地を脱することが出来た。それにより、徐相思と陸碧雲は和解し、また親友となった。, 第26話で徐相思と陸碧雲は、かつて自分たちが太医の文可謙に惚れていたことを王蓁に気付かれた。文可謙はそれを利用して徐相思と陸碧雲を仲違いさせ、二人の間にわだかまりができたかに見えた。しかしそれはただの演技であり、徐相思と陸碧雲は仲違いしていなかった。, 第30話で徐相思と陸碧雲は、尚宮局の人々と仲違いしたふりをし、その策略によって文可謙は馬脚を現した。そして徐相思と陸碧雲は、文家によって無実の罪で徐・陸家が陥れられたのだという証拠を掴み、ついに徐・陸家の名誉を回復することに成功した。, 第35話で尚宮局の人々と協力し、太平公主の謀反・皇位簒奪の計画を暴き出し、その罪を玄宗の前で証言した。, 第36話で徐相思と陸碧雲は宮中を出て、杭州でお店を開き、服や装飾品を販売することとした。, 司制房の司制。正六品。裁縫・刺繍の仕事を管理・運営している。徐相思の従兄妹。家族間の誤解から徐相思と敵対していたが、後に仲直りする。, 当時徐相思の父が文可謙の一家に無実の罪で陥れられ、それに連座して陸家も無実の罪を着せられ、陥れられることとなった。, 第7話で、当時呉翠瑩の失踪を隠し誤魔化したことを責められ、王蓁に処罰されて仏堂で1日中跪かされた。, 第12話で徐相思が謎の刺客に襲撃されているのを目撃すると、陸碧雲は命を顧みずに徐相思のことを助け、二人は絶体絶命の危機を脱した。その後陸碧雲は徐相思と和解し、二人は良き親友となった。, 第29話で龍武軍が陸碧雲の部屋を捜索し、薬倉庫から紛失した「千山霊芝」が見つかった。しかし実際に陸碧雲が盗んだわけではなく、これは文可謙を陥れるために尚宮局の人々が仕組んだ策略だった。, 第30話で陸碧雲は、徐相思と仲違いするふりをし、その策略によって文可謙は馬脚を現した。そして徐相思と陸碧雲は、文家によって無実の罪で徐・陸家が陥れられたのだという証拠を掴み、ついに徐・陸家の名誉を回復することに成功した。, 司設房の司設。正六品。装飾品の管理を担当している。何事にも楽観的で控えめな性格。成恭(宦官)の親友であり、成恭は次第に南宮栞のことを恋慕うようになった。そして南宮栞も成恭の思いを受け入れ、対食の妻となることにした。, 普段から章琼香に実の娘のように可愛がられている。汪敏、徐相思、陸碧雲の親友で、姉妹のように親密な関係である。, 第16話の、李隆基が開いた太平公主を送別するための宴において、太平公主が吐血して昏倒した際、尚宮局の誰かが毒を用いて太平公主を暗殺しようとしたのではないかと疑われた。そして南宮栞は、龍武軍によって掖庭の牢に入れられ、取り調べを受けた。, 第17話で王蓁自らが太平公主毒殺未遂事件の調査に乗り出し、太平公主の陰謀・トリックを暴き、その事件の真相を明らかにすると、南宮栞も取り調べから解放された。, 第25話で、蔵書閣の放火事件が起きると、龍武軍がその調査に乗り出した。そして南宮栞も調べに協力することとなった。しかし李隆基は、放火の最大の容疑者である皇后王蓁を庇いたかったので、無実の罪で南宮栞を真犯人に仕立て上げ、大理寺に収監して審理に当たらせようとした。しかしここで、南宮栞の恋人である成恭が、南宮栞を救うためにその罪を庇い、自分が真犯人だと名乗り出た。その結果成恭は辺境に流罪となる。南宮栞は自分の至らなさを恥じ、成恭への情愛を募らせることとなる。第26話で成恭が宮中を去るとき、ついに成恭の愛に応え、その対食の妻となることを承諾した。そして成恭が流刑に処された後、南宮栞は塞ぎ込んでうつうつとし、つまらない生活を送ることになった。, 第30話で、徐相思と仲違いするふりをし、文可謙の本性を暴き出し、彼が徐家と陸家を無実の罪で陥れたのだという証拠を掴んだ。, 第36話で南宮栞は宮中を離れ、成恭のいる楡関に赴いたが、そのときすでに成恭は病死していた。その後南宮栞は成恭が生前住んでいた小さな家に住むことを決め、成恭を自分の実の夫と見なして弔うことにした。, 司膳房の司膳。正六品。最後に尚宮(※五品)に昇格する。食事に関する管理を担当。汪敏が子供のころ、彼女の両親は兄嫁夫婦に大きな家を買い与えるために、汪敏を売り飛ばし、宮中に入れた。, 財物を貪り、フェティシズムを持つ。しかしそれはただ一心に家族のためであった。章琼香、南宮栞、徐相思、陸碧雲とは実の姉妹のように親密な仲。, 第16話の、李隆基が開いた太平公主を送別するための宴において、太平公主が吐血して昏倒した際、尚宮局の誰かが毒を用いて太平公主を暗殺しようとしたのではないかと疑われた。そして汪敏は、龍武軍によって掖庭の牢に入れられ、取り調べを受けた。, 第17話で王蓁自らが太平公主毒殺未遂事件の調査に乗り出し、太平公主の陰謀・トリックを暴き、その事件の真相を明らかにすると、汪敏も取り調べから解放された。, 第22話で突然激しい頭痛に襲われたが、皆、汪敏の身体の不調を心配したが、実は仮病を使って故郷に帰ろうとしていた。, 第23話で王蓁は「放陽(※体の弱い宮女を宮中から故郷に返すこと)」を公表したが、故郷へ返される者のリストに、汪敏の名前はなかった。しかし幸いにも元玥が王蓁に頼み込んでくれたので、ついに汪敏は帰国を許された。, 第23話で、汪敏の長兄夫婦が宮中を訪れ、汪敏に対し、引き続き宮中に留まるように説得した。汪敏の兄はしばしば博打に興じては、多額の借金を抱えていたのだ。そして当然、汪敏が辛い宮中の生活で一生懸命貯めたお金も、全て兄の賭博の借金返済にあてがわれていたのである。汪敏が故郷に戻るために家族に寄越したお金でさえも、兄嫁夫婦とその家族が新居に引っ越すのに使われていた。また、生活費や奢侈品の催促をするために兄嫁夫婦が書いて宮中の汪敏に寄越した手紙も、すべて嘘に満ちたものであった。ひどい真相を知った汪敏は、その後兄嫁夫婦を追い出して完全に縁を切り、宮中に留まることを決めた。, 第24話で「放陽」の一件が片付くと、鄭純煕・太平公主が協力して汪敏が宮中に残れるように尽力し、李旦に要求を認めさせた。こうして汪敏は、宮中に残ることに成功した。, 第30話で徐相思と仲違いしたふりをし、その策略によって文可謙は馬脚を現した。そして徐相思と陸碧雲は、文家によって無実の罪で徐・陸家が陥れられたのだという証拠を掴み、ついに徐・陸家の名誉を回復することに成功した。, 掌言。正八品。章琼香の腹心。宋王妃元倩瑜にこびへつらって取り入ろうとし、上司の章琼香に背いて霓裳閣の鍵を元倩瑜に貸した。その後、元倩瑜に貸した鍵が返ってこなかったので、紀妙瀅が預かっていた南宮栞所有の鍵を盗み出し、巧みに人目をごまかして陰で悪事を働いた。, 第3話で姚思源は、自己保身のために、王芳媚に対して、章琼香が元倩瑜を殺した真犯人であると嘘の証言をしたが、調査の結果その証言が嘘であることはすぐにばれ、王芳媚によって掖庭の牢に入れられ、第4話で章琼香に処罰され、掖庭の宮女に格下げされた。, 掌言。正八品。趙秋葵と表面上こそ仲が良いものの、本当は不仲。掖庭送りとなった姚思源の後任として掌言に昇格した。, 司制房掌制。正八品。楚幸のおば。紀妙瀅と、互いに利用し合う仲。江海棠と表面上こそ仲が良いものの、本当は不仲。, 司珍房掌珍。正八品。図らずも武攸曁とともに宋王妃元倩瑜を殺害してしまった。太平公主の命を受けた秦槐によって、口封じのために毒殺され、その後罪をかぶせられ、死因を自殺とされてしまった。, 司膳房の掌膳。正八品。本来、汪敏が故郷に帰った後に司級に昇格することを望んでいたが、汪敏が宮中に留まることを決めたため、その希望も棚上げになった。, 司設房の女官➔掖庭の宮女(※2年間)➔司設房の女官(※2年後に復帰)。梁爺の孫娘。第13話で梁爺が重病であることを知り、工夫を凝らして鬼神の話をでっち上げ、鬼に扮装して池の魚を毒で殺した後、宮中から出ようとしたが、王蓁にそれを見つかってしまい、王蓁に罰せられて2年間掖庭の宮女として働くことになった。ただ、王蓁の温情とその協力により、梁爺は宮中に迎えられ、丁蘭はその最期を看取ることができた。, 司制房の女官。司制房で第3番目の地位。趙秋葵の腹心。駱少娥と敵対しているが、本当は仲が良い。, 司制房の女官。後宮の「鉄鏈冤魂」の伝説を巡って司設房の女官と殴り合いの喧嘩となった。, 司珍房の女官。第12話で駱少娥に叱りつけられたことに不満を感じ、葉凌霜に侮りののしられたことを腹立たしく思った。そのほかに、自身の名前と菊の花に関係することで二人の恨みを買い、最終的に葉凌霜によって殺され、身包みはがされた遺体は御花園に捨て置かれた。そして元玥と甘若竿は、御花園で全裸の余慧菊の裸の死体を発見することとなる。, 司膳房の女官。第13話で菊の花のアクセサリーを身に着けていたのが原因で、葉凌霜の強い恨みを買い、殺された。鐘楽心の遺体は布で樹につるされ、死後もなお凌辱されることに。何離の巡邏中にその遺体は発見された。, 元瑈(殷瑈)の親友。もと司膳房の女官。20年前に失踪した。20年前の呉翠瑩の供述が太平公主の駙馬薛紹を死に至らしめたので、太平公主によって目を見えなくさせられ、回心院に監禁されてひどい虐待をされた。呉翠瑩の供述は間接的に薛紹を殺した。その後太平公主は後家を通そうとしたが、武則天は自身の外甥である武攸曁を太平公主と結婚させたかったので、武攸曁の正妻である鈴児を殺し、武攸曁に妻を失う苦しみを味わせた。これも間接的には、呉翠瑩のせいであった。, 第7話で呉翠瑩は、李旦(睿宗)の面前で、太平公主によって監禁されひどい虐待を受けてきたことを訴え出た。武攸曁は太平公主が犯した罪を自身が身代わりになってかぶり、処刑されることになった。太平公主は、すでに自身が呉翠瑩の家族を惨殺したことを明らかにした。すると呉翠瑩は嘆き悲しんでひどく感情を高ぶらせ、吐血して死亡した。王蓁と元玥は、呉翠瑩に対して少なからず同情するのだった……。, 司膳房の女官。元玥の姉。呉翠瑩の親友。家が貧しかったために裕福な家に身売りされ、名を殷瑈と改めた。殷家は多額の金銭を得るために、殷瑈を宮中に入れ、宮女として働かせることとなった。宮中に入ってほどなく、父母が相次いで亡くなり、孤児となった。宮中に入った後は、ずっと妹の元玥のもとに手紙を送り続けていたが、1年前に突然元玥への音信が途絶えた。実は元玥は、すでに1年前にこの世を去っており、遺体は宮女の墓地に葬られていた。, 第1話で登場。第3話で元玥は、掖庭を離れる時に姉元瑈が書いたと思われる魚の絵を見つけた。元玥は、姉がかつて掖庭の牢にいたのではないかと推測。姉の行方の手掛かりを見つけるために、藁にも縋る思いでその絵のことを調べようとした。第6話で、元玥に協力した甘若竿は獄卒を買収し、元瑈が1年前に2日間掖庭の牢に収監されていたことが分かった。, 元玥は何離とともに、元瑈が掖庭の牢を出た後の行動を調べた。そして、内侍省の陳内侍に元瑈の行方を尋ねようとしたが、陳内侍はすでに帰らぬ人となっていた。, 第17話で陳内侍の皇宮の外の旧友(麗娘)が、以前検死役人を務めていたおり、宮女の検死に立ち会ったということ元玥は聞かされたが、その宮女こそまさに元瑈であった。元玥は元瑈の死を知り、その真相を探ることを決意。元瑈が生前に残した三壺の蜜柑の汁漬けは、妹の元玥の嫁入り道具をこしらえるためのものだった。, 第21話で元玥は、何離とともに元瑈が残した3壺の蜜柑の汁漬けと日誌を見つけ、元玥は姉への抑えきれぬ思いを馳せた。, 第21話で元玥は、元瑈の残した日誌に驚愕の事実が書かれているのを発見した。その任務とは、韋后の命令で、太平公主を毒殺するというものだった。そして日誌によれば、その任務を無事遂行したのなら、元瑈は宮中を出て故郷に帰るのを許され、元玥とも再会できるのだとしていた。, 汪敏の告白は以下の通り——「韋后は元瑈に命じて、太平公主に毒入りのスープを運ばせた。しかし、韋后が自分を毒殺しようとしていると気付いた太平公主は、毒入りのスープを運んだ元瑈を刑部大理寺に引き渡し、元瑈は牢に入れられ、最終的に太平公主の命令で殺された。」, しかしこれは、玄宗(李隆基)が元玥を味方に取り込むためにでっちあげた嘘の真相であり、それを汪敏に命じて元玥に伝えさせただけだったのだ。しかし元玥は、この告白を信じ、太平公主を姉の仇と見なすことになった。, 第36話で李隆基は、元瑈が殺された当時のことを回顧した。実は当時李隆基は、韋后側の情報を入手するために、元瑈に対し、酷刑を用いて激しい拷問を行っていた。しかし元瑈は李隆基に対して一切有用な情報を吐かなかったので、李隆基は残酷にも剣で元瑈の首を斬り、殺してしまったのである。, 元玥の親友であり、後に元玥の側近宮女となった。任三恕に片思いしていたが、後に両想いとなり、二人は恋人となった。鄭純煕の親友。第2話で登場。宋王妃元倩瑜に盗みを働いたと誤解されて掖庭の牢に入れられたが、元倩瑜殺害事件の犯人と疑われていた元玥が李隆基の部下何離・任三恕に冤罪を晴らしてもらうと、そのついでに甘若竿も無罪釈放となった。, 第6話で、元玥に協力した甘若竿は獄卒を買収し、元瑈が1年前に2日間掖庭の牢に収監されていたことが分かった。第12話では、元玥と共に余慧菊の遺体を発見した。, 第28話で、任三恕と鄭純煕が王蓁の罠で陥れられそうになったときは、李隆基の面前に出て二人の潔白を強く証明した。最終的に甘若竿は、私的な恨みで後宮に騒動を巻き起こした罪で、棒打ちの刑に処された。無論その罪は、甘若竿が任三恕を救い出すために自ら作ったものに過ぎない。, 第33話で甘若竿は、偶然、陳茗風と妙蕊の話を聞き、王蓁が数々の悪行を用いて鄭純煕を害し続けていたことを知った。だが王蓁は、秘密の悪事を知ることとなった甘若竿を危険視し、石で殴って殺した。, 太平公主の側近宮女(家令)。従七品の下。龍武軍の任三恕と同格の官位。太平公主の腹心であり、太平公主が最も信頼する側近。後に太平公主を裏切る。任務遂行能力が非常に高い。武芸の腕前も凄く、宮女の中でも1、2を争う強さ。, 太平公主に命を捧げるがごとく忠実に仕え、毎月15日には回心院を訪れ、主君の憎む呉翠瑩をひどく虐待した。それが結果として、宮中の幽霊騒動を呼んでしまう。, 第3話で太平公主の命を受け、尹蔡采蕎を殺害し、自殺に見せかけて人々を信じ込ませた。, 第12話で太平公主が睿宗の許可を得て宮中を離れると、秦槐も太平公主に従って蒲州に赴いた。, 第35話で玄宗(李隆基)に買収されて玄宗側への内応を決め、何離を刺し殺すふりをして太平公主を欺いた。そして、太極殿において、ついに太平公主への裏切りを明かし、太平公主の謀反の計画を玄宗に訴えた。, 秦槐は李隆基が太平公主を排除する上で極めて大きな役割を果たした功労者だったが、李隆基は簡単に主君を裏切るような奴は信じられないと考え、太平公主の排除後に秦槐を抹殺した。, 王蓁の側近宮女。第22話で王蓁の命を受け、薫風殿に赴き、鄭純煕のハンカチを盗んで武徳殿に隠して、鄭純煕を陥れようとした。, 第33話で甘若竿は、妙蕊と陳茗風の対話を偶然聞き、王蓁が鄭純煕を害し陥れようとして幾度も策謀を巡らせていたことを知った。甘若竿はその存在を危険視され、口封じのために王蓁によって殺された。, 第36話で、王蓁の数々の悪行の共犯者となっっていたことが明かされ、大理寺に収監されて処罰されることとなった。, 鄭純煕の側近宮女。5年前に弟が王芳媚のせいで事故死したため、王芳媚のことを強く恨んでいた。その後、口が利けないふりをして鄭純煕に接近し、鄭純煕の同情を得ることに成功。以後宮中に入って、王芳媚に復讐する機会を伺った。, 第20話で王芳媚を殺そうとしたが、鄭純煕と元玥に阻止されて失敗。最終的に元玥ともつれている際に剣で刺され、死亡した。, 鄭純煕の側近宮女。太平公主の腹心。第26話で李隆基(玄宗)は、芙蓉が鄭純煕のもとに送り込まれた太平公主のスパイだということに気付いた。第27話で李隆基と鄭純煕は、芙蓉を千秋殿に連れていって太平公主と対質を行わせたが、太平公主は事に巻き込まれないように局外に立ち、芙蓉の主張は、自身と李隆基を仲違いさせ争わせるための虚言だとバッサリ切り捨てた。そして太平公主は、秦槐に命じて芙蓉を激しく打ちのめした。, 元倩瑜の乳母。甘若竿が元倩瑜から金の指輪を盗んだとみなし、甘若竿を掖庭の牢に収監した。しかし、第5話の調査の結果、それが自身の誤解だったということが明らかになった。, 内侍。従四品の上。元玥の親友。南宮栞を恋慕い、何度も対食の妻となってくれるように要求したが、なかなか承諾を得られず。しかし、最終的にはその熱い思いを受け入れられ、対食の妻となる許可をもらった。第36話で、南宮栞に正式に夫と認めてもらった。, 第5話で、元玥に300文銭で買収され、南宮栞に口利きをし、元玥が司設房の女官となれるように取り計らった。, 以前より、宮中の外の家庭から何度も賄賂を受け取り、その家の娘が宮女になれるように差配してあげていた。だが結局第21話で、その行為が宮中の規律に違反していることを元玥に忠告されて戒められた。そこで成恭は、宮中の外の家庭から賄賂を受けて宮女を手配するのを止めた。, 第25話で蔵書閣の放火事件が起きた。李隆基は、放火の犯人として最も大きな嫌疑のかかっていた皇后の王蓁を庇うために、南宮栞に無実の罪を着せて放火の真犯人に仕立て上げた。しかし成恭は、愛する南宮栞を冤罪から守るために、自らが放火の真犯人であると名乗り出、処分として辺境に配流されることが決まった。第26話で、塞外に配流されることが正式に決まった。李隆基は、罪を一身に被ってくれた成恭に恩を感じ、彼を密かに故郷への配流にしようとしたが、太平公主の部下たちの厳しい監視の目があり、失敗。成恭は思いもかけず、楡関の地のある小さな家に住むこととなった。, 第36話で南宮栞は宮中を離れ、成恭のいる楡関に赴いたが、そのときすでに成恭は病死していた。成恭が病床にあって南宮栞への手紙を書き貯めしており、近所の人に頼んで毎月宮中に送ってもらうように差配していた。成恭の思いやりを知った南宮栞は、ひどく感動。その後南宮栞は成恭が生前住んでいた小さな家に住むことを決め、成恭を自分の実の夫と見なして弔うことにした。, 1年あまり前、掖庭の牢から出る元瑈を送りだした。陳啓南自身は、宮中で起こった事件に関しては沈黙を貫いていた。, 第17話で、何離と元玥は、元瑈の失踪事件に関する調査のなかで、陳啓南の家に赴いた。しかし、その義理の息子は、何離と元玥に、陳啓南が数日前に他界したことを伝えた。, 第36話で李隆基は、元瑈が殺された当時のことを回顧した。実は当時李隆基は、韋后側の情報を入手するために、元瑈に対し、酷刑を用いて激しい拷問を行っていた。しかし元瑈は李隆基に対して一切有用な情報を吐かなかったので、李隆基は残酷にも剣で元瑈の首を斬り、殺してしまったのである。陳啓南は元瑈の遺体を処理する際、李隆基に協力した宦官であった。, 太医。王蓁の腹心。陳茗風の師匠。後に王蓁見捨てられ、最後は王蓁・陳茗風に裏切られた。, 岐州の薬商人文頌洋の息子で、文可謙の父は、ずっと何年も前に、褒賞金を得るために、徐家に謀反の罪を着せ、冤罪で徐家を陥れていた。, 第24話で、王蓁の指示を受け、曼荼羅をこっそりと持ち込んで宮中に入った。その後蔵書閣の香炉の中にそれを入れ、さらに放火して気を失っている鄭純煕を暗殺しようとした。だが、鄭純煕は任三恕によって救出され、計画は失敗に終わった。, 第26話では、王蓁の命令にしたがって、故意に徐相思と陸碧雲に近づき、その信任を得て、二人の仲を引き裂こうとした。, 第29話で文可謙は、薬倉庫から「千山霊芝」を盗み、その罪を陸碧雲に擦り付けようとした。その後、陸碧雲は、文可謙と徐相思が後宮においてふしだらな関係にあると指摘し、章琼香・汪敏・南宮栞が証言し、文可謙・徐相思は拘禁された。しかしこれは、尚宮局の人々と龍武軍の仕組んだ策略であり、目的は、文可謙の正体を暴き、彼の父が当時徐・陸家を無実の罪で陥れたことを吐かせるためだった。, 第30話で文可謙は、自分の父が徐・陸家を無実の罪で陥れたことを認め、さらに龍武軍が関係する典籍記録を調査した結果、文可謙の父が徐家を冤罪で陥れた証拠が発見された。最終的に、文可謙の父は、忠実で公正な臣下を陥れた大逆人として処刑され、あわせてその家族も殺されることとなった。, 第30話で王蓁は、文可謙が獄中で自分の悪行を証言するのを防ぐために、陳茗風に命じて、文可謙をだまして毒酒を飲ませ、彼を脳卒中で麻痺した状態にさせた。そしてその後、文可謙は処刑された。, 第26話で登場。文可謙に従って宮中に入った。第27話で王蓁の指示を受け、宮女の声になりすまして「刺客だ!」と叫び、任三恕と鄭純煕を紫蘭閣で鉢合わせることに成功。それと同時に王蓁と周雨嫣を紫蘭閣に仕向け、任三恕と鄭純煕の二人が会っているところを王蓁と周雨嫣に目撃させた。王蓁と周雨嫣は、任三恕と鄭純煕の二人が同じ場所にいたのを密会と断定し、二人が不義の仲であるとみなして、情状酌量の余地はないと言い張った。こうして王蓁は、目障りな任三恕とライバルである鄭純煕を陥れ、排除しようとしたのである。しかし結局、甘若竿が突然名乗り出て任三恕と鄭純煕の潔白を李隆基に強く訴えたので、王蓁の謀略も失敗に終わった。, 第30話で、王蓁に忠誠を示してその腹心となるために、恩師であった文可謙を騙して毒酒を飲ませ、文可謙を麻痺させてその自供を未然に防いだ。, 第33話で鄭純煕は、陳茗風が演劇の女声を巧みに発しているのを見て疑心を強め、陳茗風を薫風殿に連れて行き罠に掛けた後激しく問い詰めた。そして、蔵書閣の失火事件で殺されそうになったことや、任三恕との仲を疑われたことや、自分が流産したことなど、自分が陥れられそうになった悪行の数々が、すべて王蓁の命令によるものだったということを陳茗風の口から聞き出した。鄭純煕は激しく憤ると、陳茗風を脅し、王蓁の前で、王蓁の悪行をすべて洗いざらい暴露するように命令した。陳茗風は観念し、王蓁を裏切ってその悪行をすべて暴露しようとしたが、王蓁の脅しに逆にひれ伏して考えを覆し、一転して「鄭純煕に脅されて仕方なく嘘の情報を吐いたのだ」と証言した。鄭純煕も、しらを切り通す王蓁の前に、なすすべもなかった。, 陳茗風は、王蓁の指示で自分が行った悪行を記録に残し、故郷の実の妹に送ることとした。そして、もし自分の身に不測の事態が起これば、その内容を必ず公開するように文にほのめかしておいた。しかしその策略は、すぐに王蓁によって見破られた。王蓁は陳茗風の裏切りをいち早く察知し、最後は陳茗風を毒殺して禍根を断った。, 女性医師。医工。祁医師の助手。物静かで利口な、人受けが良い女性。子どもの頃、継母に憎み恨まれ、嫌がらせを受けており、虐待を受け、怒鳴りつけられていた。さらに継母は葉凌霜を家から追い出そうとしたほどである。継母はあるとき、葉凌霜の着ている衣服をすべて脱がせ、厳しい寒さの外に放り出し、凍死させようと画策した。しかしこの嫌がらせには何とか耐え抜き、葉凌霜は生き延びた。, 継母に叱られ、虐待され、家からも追い出され、極めて苦痛な生活を味わっていた葉凌霜。ひどい嫌がらせをする継母がいつも着ていたのは、菊の花の模様の付いた衣服だった。そのため葉凌霜は、菊の花だけでなく、菊の花が好きな人すべてをひどく憎み恨むようになった。, 第12話で葉凌霜は、余慧菊が徐相思に叱られた後に樹に八つ当たりして鬱憤を晴らしているのを見た。葉凌霜は余慧菊をなだめ、八つ当たりをやめるように促したが成功せず、かえって余慧菊に逆切れされ、悪口を吐かれた。それがきっかけで葉凌霜は、継母に虐待され、叱られて怒鳴られ続けた、子供の頃の辛い記憶を思い出し、余慧菊を恨み、殺害した。, またその後葉凌霜は、徐相思が頭の上に菊の花飾りを付けている姿を見つけた。葉凌霜は、菊の花が好きな人すべてをひどく憎み恨んでいたので、ここでも溢れ出る鬼の心を抑えきれなくなった。葉凌霜は地面に装飾品を置き、徐相思をおびき出し、そのまま彼女を殺害しようと図った。しかし、陸碧雲が徐相思の危機を見つけて助けに入ったので、殺害は失敗に終わった。, 第13話で葉凌霜は、司膳房の女官の鐘東心が手に菊の花のブレスレットをしているのを見つけ、再び、菊の花が好きな人すべてを憎み恨む心を発動させた。そして葉凌霜は、憎しみに任せて鐘東心を殺害した。, 第14話で、王蓁が自分一人で菊の花を摘み、寝室を菊の花で装飾しようとしていると葉凌霜は知り、またしても菊の花が好きな人すべてを憎み恨む心を強め、抑えきれなくなった。そして葉凌霜は、大胆にも皇太子妃である王蓁を殺害しようとしたが、元玥が運よくその場に駆け付け、葉凌霜による王蓁殺害を阻止した。, 第14話で葉凌霜は掖庭の牢に収監された。葉凌霜は、余慧菊と鐘東心を殺したのは、「子どもの頃の自分の辛い経験と、菊の花や菊の花が好きな人への強い恨み・憎しみが原因である」、と任三恕・何離・元玥に訴えた。王蓁と徐相思・陸碧雲に傷を負わせ、不幸にも二人の女官を殺害してしまったこと。これは決して許されざることだった。被害者の王蓁・徐相思・陸碧雲の3人は、葉凌霜の、最初のちょっとした心得違いや誤った考えが重大な殺人・傷害事件を起こしたことを指摘し、葉凌霜を責めたて叱りつけた。, 太医。王蓁の主治医。第13話で、王蓁の懐妊を診断。第15話で、流産した王蓁の命を助け、李隆基に対し、王蓁は身体が弱り、もう懐妊することはできないと告げた。李隆基はそのことを王蓁に対して隠し誤魔化そうとする一方、口封じのために馬太医を殺そうとした。しかし馬太医には、ずっと王蓁の主治医を務めてきた功績があったので、李隆基も考えを改め、馬太医を故郷に帰らせ、王蓁の身体の状況に関しては絶対に他言せぬようにきつく命じた。しかし、第18話で、太平公主に居場所を突き止められ、脅されると、、馬太医は、王蓁が流産後の衰弱でもう懐妊することが出来ぬと吐いてしまった。, 太医。王芳媚の主治医。第29話で、薬倉庫から「千山霊芝」の一部が盗まれたことを龍武軍に伝えた。, 太医署の医師。第4話で、元玥が重傷を負い、何離と成恭は傷を治そうと奔走。その際、太医署の祁医師と使う薬の質でもめたが、何離が剣を抜いて祁医師を脅したので、祁医師も高級な薬を使うのを許可し、金創薬を元玥のために使い、治療してあげた。, 太平公主の腹心。唐中宗によって宰相に任じられるも、情人だった上官婉児が誅殺された後に唐睿宗によって華州刺史に落とされた。, 第18話で太平公主に取り入り付き従い、都に戻って宰相に復帰。第28話で調査を行い、唐睿宗と粛明皇后の遺児が依然として世間に潜んでいる可能性を指摘した。, 第36話で太平公主の謀反に加担した罪により李成器に捕らえられ、大理寺に収監されて判決を受けることとなった。, 劉中書。中山県男➔徐国公。中書舎人。正五品の上。李隆基の信頼する朝臣。太平公主を蒲州に行かせる作戦で大きな役割を果たした。, 獄長。元玥噛み傷つけられたことを恨み、私刑を乱用して元玥に復讐し、彼女を打ち殺そうとした。第4話で、いつも私刑を乱用していることについて何離に責め咎められ、罰として大きな板で40回叩かれた。, 文泉書院の書生。孤児何離の大師兄。第1話で、弟の何離と策を巡らして一芝居うち、何離を龍武軍に参入させることに成功した。, 第8話で、文泉書院の一族全員が殺された仇を討つために、何離とともに覆面をして、李旦(睿宗)を暗殺しようとした。, 第9話で睿宗暗殺に失敗して大師兄は重傷を負い、何離に運ばれて近くの山の洞窟に暫く避難した。何離は大師兄の治療のために宮中で金頂薬を手に入れて、すぐに山の洞窟に戻ったが、大師兄は大量出血が原因ですでに死んでいた。, 道理や哲学を悟った高名な僧侶。王芳媚の旧友。章琼香は当時、粛明皇后の遺児(何離)を密かに宮中から外に出し、真厳大師に預けた。真厳大師はさらに浄円佛寺の無因大師に何離を預け、何離はそこで養育されて成人した。第33話で太平公主派、苦心して真厳大師を宮中に招き入れ、粛明皇后の遺児の行方を問いただしたが、真厳大師は決して何離の行方を明かさなかった。, 浄円佛寺の、道理や哲学を悟った高名な僧侶。何離の師匠で、その養育も1人で受け持った。寺には多くの孤児を引き取り、勉強や武術を教えていた。また、孤児の養育を受け持ち、それぞれが成人するまで面倒を見た。第25話で章琼香の問いに文で返信し、何離が本当は粛明皇后の遺児であるということを、彼女に対して打ち明けた。, 燕北雑技団の座長。元玥の母に頼まれ、その死後元玥を燕北雑技団に引き取り、一座と生活を共にさせた。, 元瑈と元玥の母。故人。家が貧しく、夫が重病を患っていたため、やむなく元瑈を裕福な家庭(殷家)に売り、殷瑈と改名させた。殷家は多額の金銭で元瑈を宮中に送り、宮女として働かせた。生前、幼い元玥の養育を燕北雑技団の座長に頼み、その死後元玥は燕北雑技団に引き取られ、一座と生活を共にすることとなった。, 王仁皎の娘。王蓁の異母妹。王蓁に毒を盛られて容貌をめちゃくちゃに崩され、ショックのあまり自害した。, 第8話をはじめとして王蓁の夢の中に現れ、王蓁に報復をしようとし、王蓁を震え上がらせた。, 第15話で再び王蓁の夢の中に現れ、夢の中で一生王蓁に付き纏い復讐を行うことを宣言した。王蓁はその悪夢にひどく驚いて寝台から転げ落ち、不幸にも流産した。, 王仁皎の後添い。王葭の母。王蓁の継母。王蓁の代わりに実の娘の王葭を臨淄王李隆基に嫁がせようとした。, 葉凌霜の継母。葉凌霜は子どもの頃にいつも継母に虐待され、怒鳴り叱られており、家から追い出されそうになったこともあったので、継母をひどく恨んでいた。, 継母はあるとき、葉凌霜の着ている衣服をすべて脱がせ、厳しい寒さの外に放り出し、凍死させようと画策した。しかしこの嫌がらせには何とか耐え抜き、葉凌霜は生き延びた。, 継母に叱られ、虐待され、家からも追い出され、極めて苦痛な生活を味わっていた葉凌霜。ひどい嫌がらせをする継母がいつも着ていたのは、菊の花の模様の付いた衣服だった。そのため葉凌霜は、菊の花だけでなく、菊の花が好きな人、菊の花の衣服や装飾品を身に着けている人すべてを、ひどく憎み恨むようになった。, 楊大夫。太平公主の大夫。太平公主に「ケイガイ・アリタソウ」を食べるように教え、皇太子李隆基が送別の宴で用意したタウナギの毒に当たったように見せかけ、皇太子李隆基を、太平公主を毒殺しようとした罪で陥れるべきと進言し、受け入れられた。, 第17話で、元玥、王蓁、任三恕らは楊在徳が仕組んだからくりを暴き出し、楊在徳を捕らえて拘禁した。最後は、太平公主によって口封じのために殺され、自殺したふうに見せかけられた。, 陳啓南の義理の息子で、その唯一の肉親。第17話で、何離と元玥は、元瑈の失踪事件に関する調査のなかで、陳啓南の家に赴いた。しかし、その義理の息子は、何離と元玥に、陳啓南が数日前に他界したことを伝えた。, 陳啓南の宮中における旧友。宮中を出る前は、検死役人を務めていた。元玥と何離に対し、元瑈がすでに世を去って宮女の墓地に葬られたことを告げた。, 突厥の王子。第21話で命令を受け、唐との和親のために元玥(玲瓏公主)と結婚することとなり、都へ向かった。, 第22話で、刺客の納扎哈に刺されるふりをしたが、それは結婚から逃げるためだった。突厥の王子は、唐の公主との婚姻を望んでいなかったのである。それは図らずも何離と任三恕思惑と一致していた。また李隆基が前もって用意していた妙策により、叔父の古斯茂が父河干の位を簒奪しようとしていると知った阿史那は、和親の婚姻を放り出して急ぎ国に帰還した。, 突厥の娘。突厥の王子阿史那とは幼馴染で、恋人でもある。一生を共にすることを二人は誓い合っていた。第22話で納扎哈は、刺客のふりをして阿史那に傷を負わせたようにみせかけ、阿史那に唐の公主との婚姻を放り出させた。, 汪敏の長兄。汪敏が帰郷のために寄越したお金を使い切り、家を買い、借金を返済するための資金に充てた。長年妻と共に、宮中で働く妹の汪敏を騙して金銭をたかり続け、怠惰な生活を送った。, 第23話で妻とともに皇宮に赴き、汪敏が宮中を出ないように説得した。しかし汪敏は、汪全とその妻が、自分を騙して金銭を搾り取っていたことを知って、激しく憤り、二人と絶縁することを取り決めた。, 汪敏の義姉。汪全の妻。。長年夫と共に、宮中で働く義妹の汪敏を騙して金銭をたかり続けた。第23話で夫とともに皇宮に赴き、汪敏が宮中を出ないように説得した。しかし汪敏は、汪全とその妻が、自分を騙して金銭を搾り取っていたことを知って、激しく憤り、二人と絶縁することを取り決めた。, 平王李隆基は、太平公主と協力し、朝廷の実権を我が物にせんと画策した韋后を誅殺することに成功し、父李旦を擁立して再び帝位に付けた。, 元玥は雑技団の団員として長安で芸を披露してお金を稼いでいたが、あるとき窃盗犯に襲われ金を盗まれた。そこにたまたま居合わせて窃盗犯を退治したのが、何離である。何離と元玥の運命の出会いであった。, 任三恕は、何離が知勇兼備の優れた男子であると認め、龍武軍に参入するように強く説き、招待した。太平公主は、李隆基が龍武軍に多くの有志を募っていると知り、李隆基への敵対心を募らせ、協力関係にあった二人は対立していくこととなる。王蓁は睿宗の御前で舞を披露したが、何者かの策略で突然舞を崩されてしまった。, 元玥は、手はず通りに宮中に入ることに成功した。彼女は大勢の女官や宮女、宦官がいる前で、尚宮局の長である章琼香に対して、自分を司膳房の宮女としてくれるように頼んだ。, 章琼香と尚宮局の四司の長は、王芳媚(王賢妃)に付き従い、霓裳閣の衣服や装飾品を点検しようとした。だがそこで一同は、宋王妃(元倩瑜)が死んでいるのを発見し、大きく衝撃を受けた……。, 宮中で、宋王妃(元倩瑜)が殺された。太平公主は李隆基が宋王妃暗殺の首謀者なのではないかと疑い、暗に指摘した。何離と任三恕は、霓裳閣で起きた事件のいきさつを調べ、ある発見をした。, 章琼香は、4司に交代で、事件の夜のアリバイを問いただし、また霓裳閣の鍵を差し出すように命じた。何離と任三恕は、章琼香を疑ったが、四司は章琼香のことを弁護し、王蓁も強く章琼香を庇った。元玥は当事者として掖庭の牢に収監され、そこで、冤罪を被って同じく牢に入れられていた甘若竿と知り合い、同病相憐れみ、友人となった。, 任三恕と何離は新しい手掛かりを見つけ、二人で太医署に調査に赴いたが、すでに証拠は太平公主によって消し去られていることが分かった。正殿において、太平公主は李隆基を名指しし、事件について何か隠し誤魔化しているのではないかと指摘した。そして太平公主は、正殿で、李隆基の妻王蓁を殺人事件の容疑者に仕立て上げたのである……。, 太平公主が容疑者と指摘したのは、平王妃の王蓁であった。皆その指摘に驚いたが、任三恕は自ら証人となり、王蓁への嫌疑を晴らした。姚思源は王芳媚への面会を求め、章琼香を告発し、殺人の嫌疑と動機を訴えた。王芳媚は尚宮局に赴いて章琼香に対して審問を行ったが、章琼香が無実と断定できる真実の証拠があると強く訴え、真厳大師の証明でその潔白が証明された。, 太平公主は、李隆基が殺人事件に関与していると強く信じていたが、その後殺人事件の驚くべき真相を知った。なんと、駙馬の武攸曁が、宋王妃の殺害犯だったのである。, 任三恕と何離は、司珍房の人間に疑わしい者がいると睨み、すぐに尚宮局に赴いて調査を始めた。司珍の徐相思は、疑わしい人物がすでに姿を消していることに気付いた。, 太平公主は李隆基に交換条件を提示し、殺人事件の調査を止めるように要求した。李隆基は天に血の誓いを立て、自らが皇帝となることを決心した。, 元玥は潔白が証明されて釈放された。そして掖庭の牢から出る時、元玥はなんと、姉の元瑈が書いたと思われる魚の絵を見つけた……。, 何離は、重傷を負った元玥を太医署に運びこんだ。元玥は目を覚ました後、自分を助けてくれたのは宦官の成恭だと誤解し、かえって掖庭の牢に入れられるはめになったのは何離のせいだと勘違いし、何離を軽蔑し、和解しないと宣言した。しかし、傷を痛めてよろけた元玥を何離が抱きかかえ、二人は不意に口づけをする。, 何離が巡邏している際、突然刺客が何離を襲ったが、何離は動じずに危険を脱した。なお、その刺客の正体は、主君の李隆基であった。李隆基は、何離を智勇兼備の勇将であると称賛し、何離を参軍に抜擢した。, 李隆基は、父睿宗が兄李成器を皇太子に冊立しようとしていることを知り、機先を制することに決め、兄李成器が自発的に皇太子の座を辞退するように仕向けた。そして李隆基は自身の望みを叶え、皇太子に就任。王蓁は皇太子妃になった後、後宮の事務を接収して管理し、仁徳を施し、声望を高めんと図った。, 王蓁は、荒廃して久しい回心院を綺麗に取り壊して修復することを計画した。修復した回心院に関しては、尚宮局の皆に使用権利を与えようとしたが、王蓁の計画は、太平公主の反対を受け、阻止されてしまう……。, 元玥の傷の具合も良くなり、彼女は成恭に礼を述べると同時に、改めて自分が司設房の女官になれるように取り計らって欲しいと成恭に頼んだ。また、元玥は何離に掖庭の牢にいる甘若竿の罪を晴らしてくれるよう頼んだが、その際奇遇にも李隆基と出会った。その後、任三恕と何離の調査を経て、甘若竿の潔白は証明され、甘若竿は牢から出られた。, 章琼香と四司は回心院の用途について相談し、互いに責任逃れをする始末だった。元玥は、女官たちの話を聞いて、回心院はかつて軟禁場所として使われていたと知り、幽霊が住み着いているという噂の気味の悪い場所だと知った。, 王蓁と太平公主は、回心院取り壊しの一件のために激しく対立し、どちらも我慢して譲ることはなかった。太平公主は兄の睿宗に訴えかけ、回心院を取り壊してはならぬとの聖旨を得ることに成功した。太平公主は、その聖旨が出された後、気勢激しく王蓁に迫り、皆の面前で王蓁を揶揄した。王蓁は恥をかかされてひどくばつが悪かったが、幸いなことに任三恕がその場に現れ、彼女の窮地を打開したのである……。, 太平公主は、任三恕が軽率にも回心院の囲いを取り壊したことを知り、憤怒してやまなかった。そして太平公主は、任三恕を死罪にしようとしたが、その場に李隆基が現れ、任三恕の窮地を救った。駙馬の武攸曁は、太平公主を慰めようと努めたが、かえって太平公主に憎まれてしまった。, 尚宮局の女官や宮女たちは、遠くから龍武軍の勇姿を見つめていた。甘若竿は、任三恕のことを好いており、恋い慕う気持ちをより一層強めるのだった。司制の陸碧雲と司珍の徐相思は、過去の因縁を根に持ち続け、事あるごとに喧嘩して、尚宮の章琼香にも諫められる始末だった。, 甘若竿は、元玥のために殷瑈の行方を尋ね回り、彼女が1年前に掖庭の牢を出た後、謎の失踪を遂げたという事実が明らかになった。そこで元玥は、回心院に密かに忍び込んで、姉の行方の手掛かりを調べようとした。そしてその途中、殷瑈に教わった童謡が聞こえてきた。元玥は回心院の小屋に赴いたが、そのとき突然一人の黒い影が向こうからやって来た。幸いなことに、巡邏中だった何離が、元玥の危機を救った。回心院に軟禁されていたのは、呉翠瑩というもと司膳房の女官だった。元玥は、離れ離れになった姉への抑えきれぬ思いを何離に強く訴える……。, 王蓁は、回心院に捕らわれた女官の身元やその背景について調べていた。その女官は、二十年も前に失踪を遂げていた呉翠瑩であった。王蓁は、章琼香が失踪事件を知っていながら上に報告しなかったことを知り、罰として仏堂で章琼香と四司を仏堂で一日跪かせた。, 太平公主は、何者かによって回心院から呉翠瑩が連れ去られたと知り、激怒した。駙馬の武攸曁は、呉翠瑩が軟禁されていた一件に、太平公主が関与していることを初めて知った。, 元玥は、呉翠瑩が殷瑈と知り合いであったという事実を知り、姉のことを尋ねた。だが、呉翠瑩の家族のことに話が及ぶと、呉翠瑩は突然情緒不安定になった。, 李隆基は、呉翠瑩が無実の罪を着せられて回心院に軟禁されていた事実を李旦(睿宗)に報告した。睿宗は命令を下し、軟禁事件の真犯人は容赦なく殺すようにと述べた。そして李隆基は、軟禁事件の真犯人は太平公主であると指摘した。太平公主は、李隆基が呉翠瑩軟禁事件にかこつけて敵対者を排除するつもりなのだと訴え、李隆基を非難した。だが王蓁は、呉翠瑩を甘露殿に引き連れ、証人とし、太平公主の悪行を強く証明した。, 睿宗はここにきてジレンマに陥った。しかし、武攸曁は、身代わりになって太平公主の罪を被り、愛する妻を処罰から守った。, 窮地を脱した太平公主は、呉翠瑩をより一層恨み憎み、彼女の家族がすでに全員殺されたことを伝えた。悲惨な事実を知った呉翠瑩は、悲しみのあまり憤死した。そして、王蓁と太平公主は口論となり……。, 罪を逃れた太平公主は、牢に赴いて身代わりとなってくれた駙馬の武攸曁を見舞った。しかし武攸曁は、太平公主のことを冷たくあしらった。任三恕は、武攸曁が罪を被ったのには、何か別の訳があるのではと考えるようになった。, 太平公主は、武攸曁が長年隠していた秘密を知った。そして、武攸曁が処刑されるのを防ぐために、刑場に急いで向かった。, 李隆基は李旦の命を受け、太平公主のもとを訪問した。太平公主と李隆基は激しく対立し、互いに決別することをはっきりと表明した。, 元玥は、司膳の汪敏に姉殷瑈の行方を尋ねようと考えた。そこで元玥は、汪敏のご機嫌を取るために、彼女に贈る装飾品を買おうとしたが、お金がなかった。故に元玥は、成恭からお金を借りようとしたが、成恭はあてにならなかった。元玥の惨状を見かねた何離は、彼女を助けるために気前よくお金を貸してあげた。, 李旦(睿宗)は、皇宮を出て、皇陵の視察に赴いたが、そこで突然覆面の刺客に襲われた。幸いにも、任三恕が折よく助けに入ったので、李旦は無事で済んだ。任三恕は、部下を率いて皇帝を襲った刺客を追跡することとしたが……。, 李隆基は睿宗暗殺未遂事件の調べを行い、刺客の目的を詳しく知った。その目的はすなわち、文泉書院の一族が殺害された事件の敵討ちであった。当時、韋皇后の乱を鎮圧した際、韋皇后の傘下に入っていた文泉書院の一同は、韋后派の残党と見なされ、太平公主の命を受けた羽林軍によって問答無用で惨殺されていたのだ。, 李隆基は睿宗の命を受け、刺客を捕らえることとした。任三恕は、怪我したふりをして何離を騙し、その正体を暴いた。なんと何離は文泉書院の書生の生き残りであり、無実の罪で殺された仲間の仇を討つために、刺客となって睿宗を襲ったのだった。何離は事の顛末を任三恕に打ち明けて、任三恕に助けを求め、その後の処置は任三恕に任せると誓った。任三恕は何離を信じ、助けることにした。, 太平公主は、宮中で武攸曁の死を弔う祭礼を挙行したが、彼女は突然武攸曁が自分の身体に乗り込んだ演技をし、激しく怒り狂い、王蓁の顔を傷付けようとしたした。その際、身を挺して王蓁を守ったのが元玥である。その後王蓁は、機転を利かせて則天武后が自身の身に乗り移った演技をして、太平公主と対抗。口論が激しさを増す中、最後は大ベテランの章琼香がその場を上手く収めた。王蓁は元玥と章琼香のおかげで窮地を脱したのである。, 王蓁は恩人の元玥と親密な仲になることを望み、武徳殿に招いて自身の侍女にしようと図った。しかし元玥は太平公主に目を付けられてしまい、太平公主によってその侍女に取り立てられた。王蓁は、太平公主に先手を打たれるかたちとなったのである。, 任三恕は、文泉書院の一族殺害事件の背景やいきさつを深く調べ、その確かな内部事情を導き出した。何離は当初半信半疑だったが、李旦が事件に関与していないという事実を知り、皇帝への恨みを完全に捨て去った。そのときそこへ太平公主の部下盧将軍がやってきて、皇帝暗殺を謀った刺客を暗殺すると宣言した。何離は、自分が刺客であることがばれたと考え観念したが、太平公主が矛先を向けたのは、意外にも任三恕であった……。任三恕は、正殿に連行され、李旦と太平公主の前で審問を行った。任三恕は無論無実であったが、都合の悪い証拠が運悪くいくつも見つかってしまい、窮地に立たされた。そこに駆け付けて任三恕の窮地を救ったのが、李隆基と何離であった……。, 太平公主は、睿宗暗殺未遂事件の容疑者として任三恕を弾劾。いくつもの証拠が揃い、申し開きの余地はないように思われたが、李隆基はとっさに知恵を巡らして審問の場に駆け付け、任三恕の窮地を救った。, 何離は李隆基に対して自身の罪を明かして処罰を求めたが、李隆基は何離の罪を不問に付し、正義に即したその決定は何離を感動させ、何離は李隆基への忠誠をより一層強く誓った。, 甘若竿は、元玥が太平公主にひどく虐待されて満身創痍の状態であるのを見て、ひどく驚いた。そこで甘若竿は、王蓁に元玥を救うように懇願した。王蓁はそれを受け入れ、ある策を用いて太平公主に元玥を自身の下へ配置替えするように求めた。口論を経て太平公主はそれを承諾し、元玥は王蓁のもとに返されたが、それには、元玥の実行した仮病作戦も大きな役割を果たしていた。, 王蓁はカササギの卵を見るために木登りをしていた。だがその時にうっかり足を踏み外し、木から転落したが、折よく任三恕が抱き受け止めてくれたので、王蓁は怪我をせずに済んだ。そのとき二人は、奇しくもかつての恋心を再び湧き立たせるのであった。, 任三恕は王蓁を宮中まで護送しようとしたが、道中山賊に襲われ、王蓁と任三恕は荒廃した寺院に逃げ込んだ。そして王蓁は、体調を崩して高熱を出してしまい、任三恕がその看病をすることになった。任三恕は、王蓁への溢れ出る愛情を抑えきれなくなっていた。, 李隆基と何離は、策を講じて王蓁と任三恕を救出した。宮中に戻り皆が平穏を取り戻しつつあったとき、別苑にいる李隆基を襲う刺客が現れた……。, 李隆基は刺客に襲われ窮地に立たされたが、任三恕と何離の助けで命拾いした。任三恕は、刺客やその黒幕が自分たちの行動を逐一把握していることを知り、危機感を募らせた。無論、李隆基襲撃を画策した黒幕は、太平公主にほかならなかった。李隆基は、任三恕と何離を義兄弟と見なし、二人も李隆基のためなら死をも辞さぬという忠誠心を示し、その絆はより深まった。, 李隆基と王蓁は、無事宮中に戻った。太平公主は、皆の面前で、全力を尽くして李隆基襲撃の真犯人を捜し出すと宣言した。, 元玥は王蓁に対して、子どもの頃の自身の姉元瑈との思い出話を詳細に語った。王蓁は、元玥が善良さと頑張り屋な性格が、ずっとそのままであることを強く願うのだった。元玥は姉殷瑈のことがたまらなく恋しくなった。またその日元玥は、子どもの頃の「蛍のお兄ちゃん」の思い出を回顧した。, 甘若竿は元玥と仕事を抜け出して、龍武軍の訓練を盗み見ていたが、何離にその様子を見つかってしまった。元玥と何離はまたももどかしい口論をすることになったが、その後思いがけず1枚の「平安」と刻まれた竹牌を拾った。それは、間違いなく「蛍のお兄ちゃん」のものだった。, 一方王蓁は、太平公主を陥れる策略を考え付き、実行に移した。そして王蓁は、宮女や宦官たちの前で太平公主を挑発し、その逆鱗に触れてしまった。, 太平公主は、王蓁が無礼な発言をしたことを兄睿宗に訴えた。だがそこに李隆基が現れ、太平公主が王蓁を軟禁しているとして弾劾した。太平公主は濡れ衣であると訴えたが、証拠が揃い、睿宗も信頼する実の妹に対して半信半疑の状態だった。太平公主は、窮地を脱すべく、宮中を離れて封地の蒲州に赴くことを願い出たが、なんと睿宗はそれを承諾する……。, 太平公主は、睿宗(李旦)に対して宮中を去ることを願い出て、李旦もなんとそれを承諾した。太平公主は、兄妹の情に強く訴えかける1枚の鶺鴒の絵を睿宗に渡せば、その承諾を取り消すはずであると深く信じていた。だが中書令劉幽求の睿宗への進言により、ことは上手く運ばず、太平公主は結局睿宗に見送られて封地の蒲州に赴くことになった。, さらに、太平公主は羽林軍の兵権をすべて睿宗に返還することとなった。太平公主の勢力が大きく削がれて憂いが1つ消えた李隆基。彼は、太平公主を離宮させる作戦が成功したことを強く喜んだ。王蓁が軟禁され顔に傷を負ったのも、すべては太平公主を陥れるための罠であったことが、李隆基の口から任三恕と何離に明かされた。王蓁は、策略を成功させるために自ら顔を傷付けたのである。, 元玥は太医署に薬を取りに行く際、祁医師と獄長に遭遇した。元玥は、彼らの口から、何離が自分を助けてくれた命の恩人であると聞かされ、その人となりを見直した。また、そこへ偶然にも何離が現れた。元玥は素直に何離に感謝し、何離に当てつけしてしまったことを反省するのだった。, 元玥は甘若竿を連れて、御花園に蛍を見に行った。だが、奇しくもそこで司珍房の女官の余慧菊の遺体を発見し、二人は驚愕する。徐相思と陸碧雲は、仲をこじらせること甚だしく、その争いは目に余るものがあった。そして二人は、仲違いと女官の躾の至らなさを章琼香に叱責された。章琼香は反省を促すべく徐相思と陸碧雲の二人を罰し、1日中寺院の前で跪かせた。, 甘若竿と元玥はそれぞれ、任三恕と何離に女官殺人事件の調査に関して協力を申し出、そこで奇しくも楽しく話を弾ませることとなった。徐相思は、御花園で突然謎の刺客に襲われ、殺されそうになったが、その危機を見つけた陸碧雲が身を挺して徐相思に助太刀し、二人は協力してなんとか刺客の攻撃から逃れ、命を守ることができた……。, 何離は陸碧雲と徐相思に対し、襲撃された時のいきさつを尋ね、二人は互いに協力し合って証言を行った。章琼香の仲立ちの下、陸碧雲と徐相思は和解し、完全に仲直りした。多くの女官たちが、殺人事件の原因を推測する中、女官の丁蘭は事件が宮中の風水と関連していると推理した。, 王蓁は、人心を落ち着かせ慰めるために尚宮局に赴いたが、このとき女官の丁蘭が突然妄言を吐き、失神して倒れた。, 四司は、どのように丁蘭を処置するかで揉め、互いに責任回避しあった。王蓁は、任三恕の助言である巧妙な計略に気付き、真相を導き出した。宮中の奇妙な噂話は、全て丁蘭の仕業だったのだ。丁蘭は巧妙な策で周囲を欺いて宮中を出ようとしていたが、それは危篤状態の育ての親の死に目に一目会うためだった。王蓁は丁蘭を責めたてたが、家族の情を顧みて軽い処罰にとどめた。, 李隆基が寧州への視察に赴き都を離れている間、王蓁は身体に不調をきたし、馬太医に診察してもらった結果、懐妊の事実が明らかになった。しかし王蓁は、直接李隆基に懐妊の事実を伝えたいと考え、太医にこのことを秘密とするように命じた。, 何離は、夜、宮中の池のほとりで元玥に出会った。何離と元玥は、二人で夜道を帰ることにした。途中元玥は、何離の言動から、はからずも彼とかつての「蛍のお兄ちゃん」を重ね合わせた。そして元玥は、何離がかつての「蛍のお兄ちゃん」だと確信したのである。, 一方、何離は元玥との帰り道に、木につるされた女官の遺体を発見した。女官の名前は鐘楽心。元玥は、襲われた4人の共通点に「菊の花」があることに気付いた……。, 元玥は、殺人事件解決への鍵を握る重要な手掛かりを導き出した。それは、襲われた4人の共通点に「菊の花」があることだった。元玥の導き出した手掛かりは、任三恕と何離が真犯人を捜し出す上での大きなヒントとなった。, 殺人犯は王蓁を殺そうとしたが、元玥は王蓁を守るために命懸けで戦い、最後は殺人犯を返り討ちにした。真犯人は、太医署に勤める女性医師(医工)葉凌霜であった。葉凌霜には、菊の花を身に着けている人を恨む複雑な理由があり、それが殺人の動機だったのである。, 元玥は、子どもの頃の「蛍のお兄ちゃん」が何離であると確かに分かり、何離が失くした「平安」竹牌をもとの持ち主のもとに返した。そして二人は、互いに恋情を募らせていくのだった。, 睿宗は、自身の二人の妻(李成器と李隆基の生母)が武則天に殺されたことをずっと悔やみ、遺憾の念を捨てきれずにいた。そして睿宗は、亡くなった劉氏と竇氏を、皇后として追封することにした。李隆基と李成器は、急いで宮中に戻り、追封の大典に出席した。その式典の場には、喪服を身にまとった太平公主も現れた。, 太平公主は宴席の場で、王蓁と任三恕が、山小屋で一夜を共にしたことについて言及した。王蓁は、もしその場で懐妊を公表すれば、李隆基の名声を傷付けることになるのではないかと心配した。元玥は、王蓁の心配を晴らし、困難を取り除くために、一計を案じて行動に移した。元玥の作戦は功を制し、李隆基と王蓁は再び深い愛を確認し合うのだった。, 李隆基は、王蓁が懐妊していることを知って大層嬉しくなり、何離や任三恕とともに喜びを分かち合った。しかしその夜、王蓁は悪夢が原因で寝台から落ち、お腹の子も流産してしまった。李隆基の落胆も凄まじく、心理状態はそうすぐに元の状態には戻らなかった。またそれからすぐ、李隆基は、馬太医から王蓁がもう懐妊できない身体になってしまったと聞かされ、愕然とする。李隆基は、口封じのために馬太医を殺そうとするが、良心がそれを諫め、結局馬太医は暇を出されて密かに故郷に帰ることになった。, 任三恕は、ずっと自分に好意を寄せてまめまめしくしている甘若竿に対して忠告を行い、自分への好意を捨て去るように説得した。甘若竿は失望したが、それでも任三恕への思いは捨てきれぬのであった。何離は、元玥のためにその姉元瑈(殷瑈)の手掛かりを探し出し、元玥も何離の好意に感謝してやまなかった。そして二人の恋情は、より一層深まっていくのである。, 太平公主は、斎戒を理由に宮中に留まっていた。李隆基は兄李成器と協力して策を巡らし、太平公主の送別の宴として、「蟠龍宴」を設けることにした。宴席の場で、太平公主や李隆基らは皮肉を交えた口論を繰り広げた。だがそのとき、太平公主は突然吐血して気絶した。睿宗は、太平公主が血を吐いて倒れた事件を知ってひどく憤慨し、李隆基が太平公主を毒殺しようとしたのではないかと疑い、怒って李隆基に追求し、さらには謹慎を命じた。そして睿宗は、李成器に命じて事件の調査を行わせることとした……。, 李隆基は、太平公主毒殺の疑いを掛けられ、鷹池院で謹慎生活を送ることに。王蓁は、李隆基の潔白を証明するために事件の真相を明らかにする決心をした。, 尚宮局の人々も、「蟠龍宴」の計画準備に携わっており、誰もが事件の嫌疑の対象だった。王蓁と任三恕は、司設房と司膳房が最も怪しいと睨み、南宮栞と汪敏を拘禁したが、章琼香も尚宮局の長として当然調査の対象となった。, 王蓁は、調べを進める中で、「鳥莎羅」という西域の珍しい毒薬を宮中の記録から見つけ、太平公主の身体を侵した毒がその奇妙な薬なのではないかと疑い始めた。王蓁、何離と任三恕は、「蟠龍宴」の前に、章琼香がその薬を受け取ったことを突き止めた。, 何離と任三恕は章琼香を掖庭の牢から拷問場に連行し、審問を展開した。そのとき、王芳媚が突然現れ、章琼香を庇った。そして王芳媚は、李旦に事の顛末を残らず説明した。王芳媚が章琼香に命じて「鳥莎羅」を取り寄せたのは、宮中から追放されていた周雨嫣(周婕妤)の娘安懐公主を救うためだった。しかし残念ながら、時すでに遅く、安懐公主は病死してしまった。李旦は周雨嫣(周婕妤)と再会すると、武則天健在時の自分の無力さを嘆き、強く旧情を募らせ、周雨嫣を淑妃に封じることにした。, 元玥も同様に太平公主毒殺未遂の内情を考えていたが、甘若竿の言葉が謎を解き明かす大きなヒントとなった。元玥は、事件の真相を王蓁に進言。そして王蓁は、任三恕や何離と協力して、当時の「蟠龍宴」の状況を再現することに決めた……。, 王蓁は、自分の身を犠牲にしてまで、李隆基の潔白を証明した。そして、太平公主毒殺未遂の嫌疑が晴れた李隆基は、鷹心院での謹慎生活から解放された。, 元玥は、王蓁のために何度も毒を試し、疲れて体力をすり減らした。甘若竿は元玥を見舞い、彼女の心の悩みを見破るのだった。甘若竿は、任三恕とすでに和解し、段々とその距離を縮めていくようになった。甘若竿は、任三恕に武芸を習おうと試み、彼のことをますます好きになっていくのだった。, 太平公主は、朝廷の権力に未練を抱いていないことを睿宗や李隆基、李成器らの前で自ら表明。そして、封地や財産のことごとくを、朝廷に引き渡すことを決定した。しかしそれは、自身が宮中に留まって力を持ち続けるための策略だった。李隆基・李成器は、引き続き太平公主への警戒を強めることを示し合わせた。, 何離は、当時元瑈(殷瑈)を掖庭の牢から連れ出した陳内侍の行方を特定し、元玥と共に宮中を出て陳内侍のもとを訪ねることにした。道中、元玥はひったくりに合って姉の手紙がすべて入った木箱を奪われたが、身の危険をも顧みずに勇気を奮って突き進み、木箱を取り戻した。何離と元玥は、陳内侍の住居に到着したが、陳内侍がすでに世を去ったことを知らされ、ショックを受けた。二人が茫然として落ち込む中、陳内侍の旧友が現れ、元瑈(殷瑈)がすでにこの世を去っていることを知らせた。元玥は、姉の死を知り、悲しみで胸が張り裂けんばかりの思いになるのであった……。, 元玥は、姉元瑈(殷瑈)がすでに世を去ったことを知り、ひどく気落ちしていた。何離は親身になって元玥を気にかけ励まし、元玥は再び元気を取り戻した。, 民間では、太平公主の腹心となる崔湜が流布させた、皇帝交代をほのめかす童謡が広まっていた。太平公主は、最近の天文学的現象が大変不吉であると睿宗に指摘し、李隆基が父帝を弑逆して皇位を奪取する野心を持っているのではないかとほのめし、皇太子を排除するように促した。, 睿宗は李隆基を呼び出し、皇帝の位を皇太子李隆基に譲ることを表明した。太平公主はその知らせを聞き、ひどく驚愕してやまなかった。太平公主は、尚宮局に使いを送り、自分のための経帷子をつくらせることにした。それは、睿宗に自分の身の危機を訴えて新帝李隆基の力を削ぐためのものであった。, そしてついに、李隆基は皇帝に即位した。玄宗皇帝である。また、王蓁は皇后に立てられた。即位の式典において李旦は勅諭を出したが、それは自身が引き続き太上皇として実権を握り、新帝李隆基の各種権力を制限するという内容だった。太平公主は、自身の腹心崔湜を中書令(宰相)に任じ、自分の朝廷における勢力を強化した。, 太平公主は李隆基(玄宗)にお祝いを述べた。その際太平公主はわざと、王蓁が子を身籠ることのできぬ身体になってしまったことについて言及した。王蓁は自分が懐妊できぬ身体になってしまったことをひどく嘆くが、再び李隆基と強い愛を確認できたのがその救いとなった。, ある日、李隆基が剣の稽古をしているとき、太平公主の外姪である鄭純煕が李隆基の前に現れた。鄭純煕は大胆にも、自分を妃に封じるよう、李隆基に懇願するのだった……。, 鄭純煕は若く美しく聡明な女性で、人当たりもよく、昔から李隆基に強い憧れを抱いていた。鄭純煕は李隆基に一目会い、ぞっこん惚れこんでしまった。最初、王蓁の提案により、鄭純煕は正五品才人に封じられそうになった。しかし太平公主は気勢激しく李隆基に迫り、鄭純煕に妃としての高い地位を与えるようにせまった。正三品婕妤が新たな候補としても挙がったが、太平公主は満足せず。李隆基は大局を考え、叔母の要求に従い、鄭純煕は李隆基によって正二品昭儀に封じられた。, 元玥は最初、鄭純煕のことを快く思っていなかったが、宮中のウサギを二人で協力して助けたのをきっかけに鄭純煕と親しくなった。, 王蓁と尚宮局の人々は、鄭純煕を妃に封じる式典の計画準備を進めていたが、太平公主が様々な無理難題をふっかけてきて、なかなか上手く事が進まなかった。南宮栞は、太平公主の怒りを買って平手打ちされたが、同僚の励ましや成恭の支えもあって立ち直った。成恭は南宮栞への恋心を伝え、自身の対食の妻になって欲しいと告白。南宮栞は困惑してしまう。, 鄭純煕は元玥の恋煩いをはっきりと知り、宮中では男女の恋愛が許されるものではないと説いた。だが鄭純煕は、あくまで元玥の恋に賛同し、必ず応援すると約束した。, 鄭純煕の冊封の式典の当日、式典の前に王蓁が鄭純煕のもとを訪れ祝福の言葉を述べた。だが王蓁はなんと、太平公主が鄭純煕に贈った祝いの品「榴開百子」をわざと壊した。おばからの祝いの品を壊された鄭純煕だったが、王蓁への怒りは一切見せず、むしろ怪我がないかを心配した。しかし王蓁は、鄭純煕への恨みを募らせ、自ら顔に傷をつけてそれを鄭純煕の仕業に見せかけ、李隆基と鄭純煕の仲を引き裂こうとした。案の定、李隆基は王蓁が負傷していることに気付き、それが鄭純煕のせいと分かると、鄭純煕への不満・恨みを深めた。そして婚礼の初夜、李隆基は鄭純煕のことを冷たくあしらい、王蓁のもとに駆け付けた。この回より、王蓁の心の闇が本格的に表れていく。, 任三恕は任務を完了して皇宮に戻ったが、その際に鄭純煕と出会った。実は鄭純煕は、以前たまたま任三恕に助けてもらったことがあり、二人は宮中で思わぬ再会をすることとなったのである……。, 鄭純煕は、久々に再開した任三恕と話を弾ませ、勇気をもらった。だが鄭純煕は、李隆基にずっと冷たくあしらわれ、辛い思いをしていた。元玥は鄭純煕を励まし、その不満を鎮めてあげた。元玥は、鄭純煕への誤解を解き、二人は無二の友人となった。, 鄭純煕は、王芳媚と周雨嫣のためにお菓子を献上しようとしたが、なんとそのとき、鄭純煕の侍女水仙が突然王芳媚を襲い、殺そうとした。元玥と鄭純煕は身を挺して王芳媚を守ったが、水仙の激しい抵抗に遭った。だが最終的に元玥は水仙を刺し殺し、窮地を脱した。, 何離は、元玥が危険な目にあったことをひどく心配し、事件の後に合うとお互いに抱き合い、キスをした。そして二人は、将来結婚することを誓ったのである。, 王蓁はすぐ、王芳媚の殺害未遂事件の責任を鄭純煕に対して追求し、住まいの薫風殿を封鎖して調査をしようとした。だがその場に駆け付けた太平公主は、無実の鄭純煕に罪を着せようとしているとして、王蓁を強く非難した。その後太平公主は、事件の裁決を太上皇(李旦)に仰ぐことを提案し、王蓁もそれを承諾。太平公主、王蓁、鄭純煕の3人は、甘露殿に赴いて李旦に拝謁した。鄭純煕を共謀の容疑者と見なすかどうかで王蓁と太平公主は再び激しい口論となったが、そのときある元玥が甘露殿に現れ、当時の状況を鮮明に証言し、鄭純煕の潔白を強く証明した。, 元玥の証言により、鄭純煕の潔白は証明された。鄭純煕は元玥に強く感謝し、二人は以後かけがえのない親友となった。, 元玥は、鄭純煕の人となりに関する見解を王蓁に素直に述べ、王蓁は元玥を疎ましく思うようになり、ある一計を案じた。李旦は外に内にと問題が絶えず、心身ともに疲弊した状態だった。そこで王蓁は、周雨嫣に進言し、元玥を李旦の養女とし、公主に冊封してはどうかと提案した。李旦の公主はすでに皆世を去っており、それは願ってもない提案であった。周雨嫣はこの進言を気に入って李旦にも取次ぎ、李旦は元玥を養女にして玲瓏公主に封じることとした。しかしこの進言の背景には、王蓁の隠された陰謀があった。彼女は、疎ましくなった侍女の元玥を唐の公主に仕立て上げ、突厥の阿史那王子に和親の目的で嫁がせようとしていたのである……。, 元玥は玲瓏公主に封じられたが、豪華な暮らしに戸惑いを隠せず。しかし、何離との愛情に変わりはなかった。, 阿史那王子は、突厥の使者として入唐することとなった。元玥は王蓁の指図に従い、突厥の王子の接待の準備を進めることになった。元玥は苦悩していたが、幸い鄭純煕が協力してその憂いを解いてくれた。二人は接待で披露する剣舞の稽古に励み、友情をさらに深めていく。, 李隆基は鄭純煕に対し、依然として警戒心を持っていたが、元玥はあるとき気をきかせ、李隆基と鄭純煕が二人っきりになる状況を作り出した。鄭純煕は、李隆基と親しく話すことが出来、大層嬉しい気持ちとなった。, 元玥は偶然、姉元瑈(殷瑈)に関する手掛かりを見つけ、元瑈(殷瑈)がかつて宮中に残した蜜柑の汁漬けと日記をやっと手にすることができた。元瑈(殷瑈)は、妹元玥の嫁入り祝いの品として、蜜柑の汁漬けを送ろうとしていたのである。また、元瑈(殷瑈)の日記には、自身がまもなく宮中を出る予定であることが書かれていた。, 元玥は、自分が和親のために突厥の王子に嫁がされる予定であると鄭純煕から聞かされ、動揺を隠せなかった。元玥は王蓁に懇願し、李旦に命令を撤回してもらえるようとりなしてほしいと頼んだが、王蓁は断固として拒絶した。一方何離は、李隆基に元玥と親密な恋仲であることを告げた。そして何離と任三恕は李隆基に懇願し、元玥の降嫁を取り消すように頼んだが、李隆基は、この問題は国家の体面に関わることであると明言し、残念だが助けることはできぬと答えた。しかし李隆基は、二人が休暇を取ることを許し、突厥の王子の長安入りを阻止してはどうかと示唆した。李隆基の助言に従い、何離と任三恕は隴西に赴き、突厥の王子の長安入りを阻止することにした。, 李隆基は、王蓁が元玥を突厥に嫁がせるための公主に推挙した理由を尋ねたが、王蓁の返事は李隆基を驚かせた。王蓁は、唐朝の利益を第一に考えての止むを得ない決定だったと弁明したが、李隆基はその決定に大きく私的な恨みが関係していると見透かし、苛立って安仁殿をあとにした。, 王蓁のもとを去った李隆基は、寺院で鄭純煕が元玥のために真心を持って祈りを捧げているのを見て、思わず心動かされ、次第に鄭純煕の優しさに惹かれていくようになった……。, 龍武軍は、上司も部下も心を1つに合わせ、何離が元玥の突厥の王子との結婚を阻止するための作戦に協力した。龍武軍は隴西に到着すると、皆で、刺客を撃退して阿史那を救出する芝居をしようとした。だが、意外にも阿史那は旅路で本当の刺客に遭った。何離と任三恕は阿史那を救い、彼が唐に来ようとしたきっかけを知って驚いた。彼は可汗に命じられてやむなく唐に向かっただけで、本当は幼馴染の納扎哈との結婚を望んでいたのだ。その後何離と任三恕は、李隆基に授けられた妙計で阿史那に不穏な情報を伝えた。それは、阿史那の叔父(※可汗の弟)の古斯茂が、唐で私的に武器を買い集め、謀反を企んでいるというものだった。突厥の国内情勢が不安定なことを知らされた阿史那は、急ぎ帰路に就いて叔父の謀反の噂を可汗に告げることとし、元玥と阿史那の和親の婚姻もなかったことにされた。, 四司は突厥の使者への接待の準備が骨折り損になってがっかりしていた。またちょうどそのとき、汪敏がにわかに頭痛を覚え、体調を崩した。だが、汪敏の体調不良は全くの仮病であり、本当は、宮中を出たいがための作戦だったのだ。, 太平公主は、ある筋から秘密の報告を受け、李隆基が突厥と私通している証拠を手に入れようと画策。それは、阿史那から李隆基に送られた秘密の手紙だった。その密書を持った任三恕は太平公主に捕まり、任三恕と李隆基は窮地に立たされたように見えたが、阿史那からの手紙は、唐の威光にひれ伏し、太上皇(李旦)と玄宗(李隆基)を褒め称えるものだった。李旦はその文の内容を知って大いに喜び、李隆基も突厥との私通の嫌疑から解放された。しかしこれは、とっさのところで李隆基が綿密な根回しをしたが故の結果であった。, 李隆基は、鄭純煕が自分の機密を太平公主にリークしたのではないかと強く疑い、鄭純煕がどんなに言葉を尽くして弁明しても李隆基は聞き入れなかった。李隆基が鄭純煕を疑うように仕向けたのも、すべては王蓁の策略であった。, 女官たちは、皆密かに何離の肖像画を所持していたが、ある日その画に描かれた人物を見て、章琼香はひどく震撼した。章琼香は、腕のあざから、何離が李旦と粛明皇后(劉氏)の子なのではないかと疑い始めたのである……。, 章琼香は何離の正体を調べるために、わざわざ龍武軍のもとを訪れ、任三恕や何離と話をした。, 任三恕は、鄭純煕が李隆基に冷遇されていることを気にかけ、善良な彼女が不幸な境遇にあるのを見るのが耐えられなかった。任三恕は鄭純煕を褒め励まし、勇気づけるのだった。, 王蓁は任三恕を呼び出し、旧情を話に持ち出したが、任三恕は王蓁の意図するところを理解した。王蓁は、任三恕と鄭純煕が親しい仲にあるのを警戒し、昔の恩を盾に任三恕を自身の味方にしようと画策したのである。, 王蓁が尚宮局の人々に恩赦を出し、年老いた者や身体の弱い者は故郷に帰ることを許すと発表。汪敏は、帰郷許可者のリストに自分の名前があると信じていたが、残念ながら思ったとおりに事は運ばなかった。, 元玥は、汪敏が強く宮中から出ることを望んでいること、そしてその理由も知った。汪敏には故郷に兄嫁夫婦と甥・姪がおり、ずっと将来を誓っていた想い人もいたのである。元玥は、王蓁に助けを求めた。そして汪敏は、ついに宮中を出る許可を得ることが出来た。宮中を去る前、汪敏は元玥の助力に強く感謝し、お礼として元瑈(殷瑈)の死の真相を元玥に明かそうとした。だがそのとき、王敏の兄嫁夫婦が宮中に入り、汪敏に対して、宮中に残るように強く説得した。そして汪敏は、自分がずっと兄嫁夫婦に騙され、金をむしり取られ続けてきたということを理解した。汪敏はぶち切れて兄嫁夫婦に絶交を言い渡し、宮中に留まる決意を固める一方、元玥に渡す予定だった、元瑈(殷瑈)の死の真相を書いた手紙を燃やしてしまうのであった……。, 汪敏は宮中に残ることを決めた。しかし宮女・女官への恩赦の件はすでに決定事項であり、その後の人事も決まっていた。そこで鄭純煕は太平公主に助けを求め、太平公主が李旦(太上皇)に働きかけた結果、汪敏は無事今までの司膳の地位を維持することができた。甘若竿は勇気をもって、任三恕のもとを訪れ、任三恕に愛を告白しようとしたが、その場にたまたま何離が現れ、告白するのをためらってしまった。, 周雨嫣は王蓁に対して皇帝の跡継ぎの問題の話を持ち出し、王蓁に私心を捨てるよう説得し、鄭純煕をしっかりと受け入れるように促した。王蓁はきめ細やかな気配りで、李隆基の寵愛を固めていたが、皇后として大唐皇室の跡継ぎのことも考えねばならず、大いに苦悩していた。, 太平公主は、李隆基の妃候補となる4人の見目麗しい女性の肖像画を王蓁に見せびらかし、王蓁のことを揶揄して耐えがたい屈辱を与えた。だが王蓁はあえて譲歩し、鄭純煕に対して友好を示すことにして、自分と鄭純煕に等しく恩恵を施すように李隆基に勧めた。, 鄭純煕は、婦人の徳を学ぶための本として『女則』や『女誡』などの書物を王蓁から勧められ、王蓁の提案に従って蔵書閣で読書や書の書き写しに励んでいた。だがその際鄭純煕は、予期せず急な眠気に襲われ、意識不明の昏睡状態になった。それからまもなく、何者かが蔵書閣に放火し、蔵書閣は火事に襲われ、鄭純煕も窮地に立たされた。何離、任三恕、そして龍武軍のメンバーたちは、勇気を奮い起こして消火や人命救助に注力し、任三恕は火の中に飛び込んで鄭純煕を救出した。, 甘若竿は、勇気を出せず、ぐずぐずしてなかなか任三恕に会おうとしなかったが、元玥の後押しを受けて任三恕にきっぱりと愛を告白することにした。だがその夜、任三恕が危険を顧みずに火事現場に飛び込んだと知り、甘若竿は、二度と任三恕に会えなくなるのではないかと心配した。最終的に鄭純煕は任三恕に助けられて九死に一生を得たが、任三恕は火事場で身体に火傷を負った。甘若竿は、負傷した任三恕のもとに急ぎ駆け付け、その無事に心から安堵すると、手作りのクチナシの花の香り袋を任三恕にプレゼントし、遂に胸に秘めた愛をきっぱりと告白した。そして任三恕も、甘若竿の熱い思いを受け入れるのだった。, 一方太平公主は、自身の愛する外姪の鄭純煕が、火事で命の危険に晒されたことを知り激怒した。そして太平公主は、失火の原因追及や放火の犯人探しを徹底するように李隆基に強く要求。しかし李隆基は、蔵書閣の失火事件の最大の容疑者が王蓁であると知り、驚愕した……。, 鄭純煕は蔵書閣の失火事件で心身ともに傷を負い、王蓁は自身が蔵書閣に行くように勧めたとして、その責任を負おうとした。龍武軍の調査の後、蔵書閣の火事は何者かの意図的な放火が原因であったと分かり、目的は鄭純煕を死に至らしめるためであったと断定した。, 何離と任三恕は、蔵書閣に残ったお香の粉の中に異物が混入しているのを発見した。それは元玥の情報によれば、多量の使用で人に催眠作用をもたらす曼陀羅の毒であった。そこで任三恕と何離は、お香の交換の責任者である南宮栞を連行し、審問を行った。南宮栞の証言の結果、蔵書閣の放火事件には、王蓁が関与しているのではないかと強く疑われるようになった。王蓁は火事が起きた当日、南宮栞に命じて李延年という西漢の楽師が書いた譜面を日干しさせていたが、それは王蓁が最も大切にしていた譜面であり、日干しのために蔵書閣から持ち出していたおかげで、李延年の楽譜は火事の災禍から免れたのだった。任三恕は、王蓁を強く問い詰め、その本性を知り、二人はほぼ決別する状態となった。, 任三恕の報告を受け、王蓁を疑うようになった李隆基は、王蓁を問い詰め、激しい口論を繰り広げた。, 太平公主は、蔵書閣の放火事件の真犯人を見つけるまで、調査は終わらせぬと強く断言。太平公主は李隆基に対し、必ずすぐに真犯人を見つけ出すように強く要求した。李隆基は苦悩したが、長年連れ添った愛妻の王蓁を見捨てることはできなかった。李隆基は、王蓁が最も疑わしいと感じてはいたものの、その地位の安全を守るために、南宮栞を犯人に仕立て上げて事件に蹴りを付けようと考えた。, 何離、任三恕らは、放火の犯人として完全な無実の南宮栞に逮捕しようとしたが、そのとき突然成恭が現れ、自分が放火の真犯人であると自供し、李隆基を激しく罵った。勿論成恭は潔白であったが、その自供は愛する南宮栞を冤罪から救うための苦渋の決断であった。元玥は牢屋に収監された成恭を訪ね、成恭が自首した意図をすぐに理解し、彼を救おうとしたが、成恭は断った。南宮栞は、成恭の自分に対する真心と愛情を知り、強く感動するのだった。, 成恭は辺境に配流されることとなったが、その前に任三恕は成恭のために一席の話の場を設けた。そこで成恭は、任三恕に知恵を授け、任三恕も大切なことに気付かされた。, 一方、章琼香は何離の正体の調査を継続していたが、ついにその結果が分かり、何離は亡き粛明皇后(劉氏)の遺児であることが明らかになった……。, 成恭は南宮栞を庇うために自らが罪を被り、辺境へ流罪となった。南宮栞は成恭への申し訳ない気持ちを抱え、自責の念に駆られ、最後に会うか会わないかを悩んでいた。しかし、章琼香の助言もあり、南宮栞は決心を固めた。, 成恭は、配流先への出立の前、南宮栞が見送りに来てくれることをずっと望んでいたが、見送りに現れたのは南宮栞ではなく元玥であった。元玥は成恭に餞別を渡し、深い感謝を述べた。その後そこに南宮栞が現れ、成恭と愛情を確認し合い、最後は対食の妻となることを承諾し、成恭を見送った。李隆基は、無実の罪で流罪となった成恭に同情し、彼を密かに故郷に返してあげようとしたが、太平公主はその動きを阻止し、結局成恭は辺境に運ばれることになった。, 陸碧雲、徐相思は、最近宮中入りした太医の文可謙に出会ったが、二人は互いに文可謙とは旧知の仲であった。そして陸碧雲と徐相思は、文可謙に対しての好意を蘇らせることとなる。一方文可謙は、実は王蓁の腹心であり、彼女の悪事を助ける悪人だった。そして、太医の文可謙と陳茗風が、王蓁の命を受けて蔵書閣に放火し、鄭純煕を殺害しようとしていたことが明らかになった。, 何離は、粛明皇后と昭成皇后の位牌に度々祈りを捧げていた章琼香と偶然出会い、章琼香は何離に対してある言葉を託した。そして、何離が実の母である粛明皇后の位牌に礼拝しているのを見て、強く感慨に浸るのだった。, 甘若竿は、元玥と鄭純煕の激励を受け、再び任三恕のもとを訪れたが、任三恕と鄭純煕のもどかしいやり取りは続いた。そこで何離がちょっかいを出して、二人のもどかしい会話を取り持ち、そのおかげで任三恕は甘若竿とデートすることになった。翌日、甘若竿と任三恕は凧揚げをして遊び、デートを楽しんだ。そして任三恕はついに、甘若竿に胸に秘めた愛を告白した。甘若竿も任三恕の告白を喜び、二人は正式な恋人となるのであった。, 元玥は、李隆基が鄭純煕に対して気にかけてくれることを強く望んでいた。そこで元玥の意見に従った李隆基は、鄭純煕を夜の琴の演奏に誘い、鄭純煕は強く喜んだ。しかし、この李隆基の行為には、ある別の目的があった。李隆基は、策を用いて鄭純煕の侍女芙蓉が太平公主のスパイであったという事実を突き止め、鄭純煕は晴れて李隆基の疑念から解放された。そして以後李隆基と鄭純煕は、本当の夫婦の愛情を深めていくことになる。一方鄭純煕は、自分が太平公主の政略に利用されていたことを知って強く憤り、おばの太平公主と決別することにした。太平公主は激怒し、鄭純煕を殴ろうとしたが、そこに李隆基が現れた……。, 鄭純煕は、自分がずっとおばの太平公主の政略に利用されていたことを知り、怒って太平公主に詰問した。太平公主は、鄭純煕を殴ってしつけようとしたが、李隆基が身を挺して鄭純煕のことを守った。李隆基に護られ、愛されていることを知った鄭純煕は、強く感激した。, 李隆基は、李家の一族が封地で私利を貪って民の恨みを買い、自分への批判をしているのを知り、強い危機感を抱いた。そこで李隆基は宮中を離れて鳳州に赴き、不安分子を摘み取ることにした。その前に李隆基は、王蓁と鄭純煕に対し、互いに仲良く付き合うようにと婉曲的に促し、王蓁の動きに釘を刺しておいた。, 鄭純煕は文可謙の提案にしたがって紫蘭苑を訪れ、効用豊かな薬湯で湯浴みをしていたが、その際、「刺客が現れた!」叫ぶ宮女の声を聴いた。また、南苑を巡邏していた任三恕も、「刺客が現れた!」叫ぶ宮女の姿を発見し、紫蘭苑に入って湯浴みの最中であった鄭純煕を救い出そうとした。王蓁と周雨嫣は南苑を散策していた際、紫蘭苑に任三恕と鄭純煕がいるのを発見し、二人が密かに逢引しているとみなし、不義の関係にあるのではないかと強く疑った。任三恕と鄭純煕は、強く弁解したが、王蓁はそれを受け入れなかった。, しかし、この事件は全て、王蓁が事前に仕組んだ策略であった。王蓁は腹心の文可謙と陳茗風を用いて巧妙に鄭純煕と任三恕を罠に掛け、二人の密通を示し得る確かな証拠も掴んだのである。因みに、宮女に変装して「刺客が現れた!」と大声で叫んだのは陳茗風であった。, 何離は、三日以内に任三恕と鄭純煕の潔白を証明し得る例の宮女を探さねばならなかった。だが、例の宮女は当然見つかるはずもなく。一方、何離からの知らせを受けて李隆基も急ぎ宮中に戻り、事件の審議にあたった。そこにやはり太平公主が現れ、李隆基の審議を邪魔し、鄭純煕と任三恕を法に照らして厳罰に処すよう訴えたが、そのとき元玥が甘若竿を引き連れて殿上に現れた……。, 甘若竿は、任三恕を騙して陥れようとしたのは自分であると殿上で告白し、任三恕と鄭純煕の二人は、本当は不義の仲ではないと証言した。甘若竿は、任三恕に愛を受け入れてもらえなかったことを憎み、任三恕を罠にはめて弱みを握り、愛情を強引に承諾させようと考えていたと自供した。もちろんこれは、任三恕と鄭純煕を助けるための嘘・作り話である。殿上での甘若竿の迫真の演技の自白は、彼女が事件の犯人であるとの真実味をもたらした。太平公主は、甘若竿の罪の重さを指摘し、処刑するよう李隆基に訴えたが、元玥や鄭純煕、任三恕、何離、王蓁が取りなしたため、甘若竿は処刑を免れた。最終的に、甘若竿は李隆基の命令で50回の棒打ちの刑に処されることになった。, 任三恕は、愛する甘若竿の減刑を李隆基に求めようとしたが、李隆基はそれに応じなかった。その後任三恕は、刑を受ける甘若竿のもとに赴こうとしたが、元玥に止められた。任三恕は甘若竿が命の危険に晒されていることから大きく取り乱し、行く手を阻む元玥をつい責めてしまった。元玥は任三恕に対し、甘若竿の苦心を強く伝え、理解を求めるのだった。甘若竿は、愛する任三恕のためならどんな辛い目に遭うことも厭わず、また、自分が苦しんでいる姿を任三恕に見せたくなかったのである。, 王蓁は、本来自分が紫蘭苑の事件の首謀者であったが、李隆基の前ではひたすらに太平公主を非難し、その責任を太平公主になすりつけようとした。, 太平公主は、任三恕を排除する機会を逃しひどく悔しがったが、そのとき崔湜から、粛明皇后(劉氏)の遺児がまだ生きている可能性が高いということを知らされた。太平公主は、その遺児を李旦の嫡子とすれば必ず李隆基の帝位を揺るがすことができると考え、遺児の捜索に全力を尽くすよう崔湜に命じた。, 棒打ちの刑を終え、その衝撃で意識がはっきりしない甘若竿だったが、傷を負った自分を、任三恕が2日間もずっとそばで世話してくれていたと知り、強く感激した。そして甘若竿と任三恕は、改めて熱い愛を確認し合った。元玥と鄭純煕と甘若竿は、苦労を共に乗り越えたことで、その友情も揺るぎないものとなった。, 王蓁は、再び懐妊するべく文可謙の助言のもとでトリッキーな方法を試していたが、残念ながら効果はなかった。一方鄭純煕はついに懐妊し、李隆基も鄭純煕の妊娠を強く喜んだ。王蓁も表向きはその懐妊を喜び、鄭純煕のためにあれこれと世話してあげることにした。だが王蓁は、鄭純煕のみが李隆基の寵愛を受けている様子を見て、内心強い憤りや妬み、恨み、不満、怒りなどを覚え、鄭純煕への敵対心をさらに燃やしていくのだった。そして、太上皇(李旦)からの王蓁と鄭純煕へのプレゼントが、新たに王蓁の怒りに火をつける原因となる……。, 王蓁は、李旦(太上皇)からの贈り物で鄭純煕と差を付けられたことを内心不満に思った。その後王蓁は、偶然任三恕に会った。任三恕は、紫蘭苑での事件で王蓁への不信感をさらに募らせ、王蓁に忠告をおこなった。, 王蓁は、妊娠中の鄭純煕に至れり尽くせりの世話をし、なにかと配慮して表向きは全面協力の意志を示していた。だが、裏では文可謙と企んで鄭純煕の子を害そうとしていた。, 文可謙は、陸碧雲・徐相思との昔話に花を咲かせ、二人は文可謙への旧情を蘇らせてやるせない気持ちに駆られた。, 王芳媚は刺客に刺されて以降体調が回復せず、気が短く怒りっぽくなっていた。そして王芳媚は、王蓁や太平公主にも怒りをぶちまけた。それからまもなく、王芳媚は突然世を去った。李隆基は李旦(太上皇)に対し、王芳媚の遺体を検査してその死の真相を明らかにすべきであると進言した。だが、王蓁と太平公主は、その進言に対し強烈に反対した。それでも、李旦は王芳媚の無念を晴らすために、その検死を認めた。, 任三恕と何離は、太医署への調査を通して、薬倉庫にある貴重で高価な霊薬「千山霊芝」が盗まれていることが分かった。徐相思は、薬倉庫の「千山霊芝」を盗んだ犯人が文可謙であることを偶然知り、文可謙を問い詰めた。文可謙は徐相思に「千山霊芝を盗んだのは、消渇症で苦しむ民を救うため」と苦し紛れの嘘の説明をしたが、徐相思もその事情を知って強く感動し、文可謙の罪を陸碧雲に擦り付けようと提案した。, 龍武軍は調査を進め、陸碧雲の部屋で、薬倉庫から盗まれた「千山霊芝」を発見した。陸碧雲への審問が行われた際、徐相思は、陸碧雲が「千山霊芝」を盗んだ犯人であると証言し、皆大いにいぶかしんだ。そんななか、章琼香が声をあげて……。, 陸碧雲は、親友の徐相思に裏切られたことに怒りを感じ、かえって、徐相思と文可謙が不義の仲であると証言した。審議を終え、陸碧雲、徐相思、文可謙の3人は、牢屋に入れられた。陸碧雲と徐相思は、牢の中でも引き続き互いに非難し合っていたが、文可謙は嫌気が刺してぶち切れ、陸碧雲と徐相思を散々に罵り、自分の一家が徐家と陸家を陥れたことを自らの口で告白した。しかし、語るに落ちるとはまさにこのこと。文可謙の発言はすべて何離に聞かれており、文可謙は再審議の場で一家の罪を暴かれ、国賊の息子ということで処刑されることになった。文可謙の助手の陳茗風は、主の王蓁に助けを求め、王蓁もそれを承諾した。だが王蓁は、使い道のなくなった文可謙を生かしておこうとは思わず、処刑前の彼の口封じをすることを望んでいた。王蓁の提案に従った陳茗風は、師匠文可謙を裏切って保身と自らの出世に走り、文可謙は王蓁に命じられて行った悪事を暴露するまもなく、処刑された。, 王蓁は、李隆基のために鄭純煕の子どもの養育を申し出、先生選びなど様々な準備をしており、李隆基も妻の献身を喜んだ。, 元玥と甘若竿も、鄭純煕のお腹の子への期待を膨らませ、妊娠中の鄭純煕の日課表などをつくったりしていた。また、元玥と何離、甘若竿と任三恕は、それぞれに改めて愛を確認し、結婚を強く誓い合うのだった。, 李旦(太上皇)は王芳媚が世を去って以降、苛立ち怒りっぽくなり、太平公主にも当たり散らすありさまだった。周雨嫣は強く太上皇の身を心配していた。ある日李隆基は、周雨嫣と昔の思い出話をした。李隆基は、慈悲深くて優しく親しみやすい周雨嫣のことを、敬い重んじていた。そして、周雨嫣の手に赤い麻疹があるのを見つけると、心配しその身を気遣った。, 李隆基は、体調を崩し怒りっぽくなった李旦(太上皇)のことを心配し、李旦が水銀の毒に侵されているのではないかと考えるようになった。そして龍武軍が引き続き王芳媚の死因の調査を続ける中で、ついに意外な発見があった。王芳媚を水銀で中毒死させた最大の容疑者が、周雨嫣だと発覚したのである……。, 太平公主と李隆基は、王芳媚の死に周雨嫣が深く関わっているのではと強く疑い、それぞれに調査を進めていた。観念した周雨嫣は事の顛末を洗いざらいさらけ出した。李旦は自ら周雨嫣を審問し、周雨嫣の告白は李旦の心を強く痛めつけた。周雨嫣は、自分は武則天に追放されたのに王芳媚はずっと宮中で賢妃の地位を保ち続けていたということにひどく恨みを感じ、王芳媚を毒殺した。そして周雨嫣は、長年自分とその娘(安懐公主)をかえりみることなくほったらかしにしていた李旦のこともひどく憎み、水銀の毒で李旦を毒殺しようとしていたのである。李旦は、恨みと復讐心に駆られて我を忘れた周雨嫣を許すことができず、自らの手で刺し殺した。, 周雨嫣を殺した後の李旦は気が晴れなかった。そして李旦は、鄭純煕が皇子を産んだ後、朝廷の実権を李隆基(玄宗)に譲り渡すことを決めた。李隆基は、父の決定を喜び、その日が来るのを強く待ち望んで、熱心に子どもの名前を考えていた。, 鄭純煕は当初の言を覆し、自分で産んだ子の養育は皇后の王蓁に任せるのではなく、自分で行いたいと申し出た。王蓁は、その鄭純煕の願いに賛成したが、内心は不快でたまらなかった。また王蓁は、李隆基が鄭純煕に対して日に日に寵愛を深めていくのを見て、強い憤りと嫉妬を感じ、鄭純煕のお腹の子を害そうと考え、陳茗風とともに策を巡らすのだった。, 宮中では、王蓁が意図して流した「金色のカササギが皇宮の樹の上で卵を産んだ」という噂が広まっていた。その噂には「その卵を撫でることができた者は、必ず男児に恵まれるという」情報も含まれていた。鄭純煕は、皇子誕生の縁起担ぎのためにその卵を取ろうと張り切り、やる気を漲らせていた。元玥は鄭純煕に忠告して危ない真似をやめさせようとしたが上手くいかず、最後は鄭純煕のために自らが樹に登って卵を取ることにした。しかし、元玥が梯子を登っている時、梯子が壊れて不意の事故が起き、落下する元玥を庇って下敷きになった鄭純煕は身体に大きな衝撃を受け、流産してしまった。李隆基は、鄭純煕のお腹の子が流れたことを知って強くショックを受け、悲痛な思いに駆られて震撼した。元玥は李隆基の前に宝剣を持って現れ、剣を差し出して自分の犯した罪を詫びた。李隆基は元玥を殺そうとしたが、そんな気力はなかった。李隆基にできることは、悲痛に駆られる鄭純煕のそばに付き添うことだけであった……。, 元玥は、自分が鄭純煕を流産させてしまったことをひどく後悔していた。そして、宗廟で断食し、罪を懺悔していた。甘若竿と鄭純煕は元玥のもとを訪れ、元玥の絶食を止めさせ、慰めるのだった。, 李旦は、二人の妃と皇孫を立て続けに失い、その心痛は大変大きく、都を出て渝州の別苑で静養することになった。太平公主は李旦不在の機に乗じて李隆基を陥れようと策を巡らせていた。, 李隆基は、太平公主が粛明皇后の遺児の行方について調べていることに気付き、何離にその動向に留意するように命じた。また李隆基は、太平公主が自分の地位を脅かそうとしていることに警戒し、呼び出して忠告を行うのだった。また章琼香は、何離が粛明皇后の遺児のことについて調べていると知り、密かに心配を膨らませるのだった。, 甘若竿の誕生日が明後日にやってくることとなり、彼女は任三恕にそのことを伝えたが、任三恕はそのことに無関心なふりをし、甘若竿はおかんむりだった。, 夜、任三恕と何離及び龍武軍の武将たちは、ある協議を行っていた。彼らは、甘若竿の誕生日サプライズの計画を念入りに練って翌日に備えていたのである。任三恕が甘若竿にその誕生日を指摘されたとき、全然関心を示さなかったのも、全ては甘若竿への誕生日サプライズを成功させるためだった。, 元玥は甘若竿に誕生祝いのプレゼントを贈ったが、甘若竿は元玥がなにか隠し事をしていることに気付いた。そして甘若竿は何度も追及し、任三恕が自分のために誕生日サプライズを計画していると知り、強く喜んだ。, 誕生日当日、甘若竿は元玥や鄭純煕、任三恕へのプレゼントにするために、御花園で花摘みをしていた。だがそのとき、偶然にも妙蕊と陳茗風の会話を聞いてしまい、後宮の恐ろしい陰謀を知った。それは皇后王蓁が、鄭純煕を陥れるために何度も策を巡らし、彼女を流産させたというものだった。さらには、王蓁が鄭純煕を不妊症にさせようと企んでいることも鄭純煕は知った。鄭純煕は恐ろしくなってその場を立ち去ろうとしたが、運悪く妙蕊と陳茗風に見つかってしまい……。, 甘若竿は、頭部に重傷を負った状態で見つかり、昏睡して目覚めず、生命の危機に襲われていた。何離の調査により、甘若竿の重傷は、事故が原因ではなく何者かに殴られたことが原因であると分かった。任三恕は、愛する甘若竿の身をひどく心配し、とても冷静でいられる状況ではなかった。それは、甘若竿の親友である元玥と鄭純煕も同じであった。, 結論を言うと、甘若竿の頭を石で殴って重傷を負わせたのは王蓁だった。王蓁は、自分の悪事が露見することを恐れ、口封じのために甘若竿を殺そうとしたのである。, 太平公主はその頃、粛明皇后の遺児の行方を知っていると思われる真厳大師の行方を捜し出し、彼を宮中に招いて聞き取りを行う段取りをしていた。, 鄭純煕は、陳茗風が演劇の女声を巧みに発しているのを見て疑心を強め、陳茗風を薫風殿に連れて行き罠に掛けた後激しく問い詰めた。そして、蔵書閣の失火事件で殺されそうになったことや、任三恕との仲を疑われたことや、自分が流産したことなど、自分が陥れられそうになった悪行の数々が、すべて王蓁の命令によるものだったということを陳茗風の口から聞き出した。鄭純煕は激しく憤ると、陳茗風を脅し、王蓁の前で、王蓁の悪行をすべて洗いざらい暴露するように命令した。陳茗風は観念し、王蓁を裏切ってその悪行をすべて暴露しようとしたが、王蓁の脅しに逆にひれ伏して考えを覆し、一転して「鄭純煕に脅されて仕方なく嘘の情報を吐いたのだ」と証言した。鄭純煕も、しらを切り通す王蓁の前に、なすすべもなかった。, 証言者となりうる陳茗風を殺され、さらに自分が誹謗中傷されることになった鄭純煕。彼女は深く王蓁を憎み、徹底的に嫌うようになった。, 太平公主は、真厳大師を宮中に招き、粛明皇后の遺児のことを質問したが、真厳大師は決して質問に答えなかった。その場には李隆基や任三恕、何離も突然現れ助け舟を出し、真厳大師はなんとか窮地を脱した。, 一方何離は、粛明皇后の遺児の調査を行うなかで、次第に自分の出生に疑惑を感じるようになっていった。そして章琼香に問いただし、ついに自分が李旦(太上皇)と粛明皇后(劉氏)の息子であることを知ったのである……。, 章琼香はついに、何離に対して長年隠し続けていた秘密を打ち明け、何離は自分が李旦と粛明皇后(劉氏)の息子であることを知った。そして何離の心の中には、言葉にできない複雑な感情が交錯するのであった。, 一方、意識不明の状態だった甘若竿が、ついに死去。任三恕は強い無念と怒りに駆られ、必ず仇の王蓁に対して仕返しをするのだと決めた。, 鄭純煕は絶食し、王蓁の悪行を訴えようとしていた。そして李隆基は、鄭純煕の身を案じて彼女のもとを訪れた。鄭純煕は李隆基に対して王蓁の悪行の数々を訴え、もし王蓁が罰せられないのなら、自分を妃の地位から降ろしてほしいと申し出たのだった。しかし李隆基は、自分の帝位の安定と政敵の排除を第一に考え、王蓁の悪行を知りながら黙認することにし、鄭純煕の申し出を却下して薫風殿に謹慎させ、反省を促すことにした。鄭純煕は、権力のことしか頭にない非情な李隆基に対して、強く失望するのだった。, 李隆基は、任三恕が粛明皇后の遺児の件について何か隠し事をしていると気付き、剣を突き付けて任三恕に問い詰めた。李隆基は、何離が粛明皇后の遺児であることをすでに知っていたのである。しかし任三恕は、あくまで何離の潔白と忠義を証言し、李隆基に諫言して何離を殺さぬように説得するのだった。, 一方太平公主も、何離が粛明皇后の遺児であることに気付いた。そして太平公主は、李隆基を帝位から降ろし、李旦の嫡子である何離を新たな皇帝にしようと考え、何離を召し出してその提案をおこなった。, 李隆基は、太平公主が何離を上手く言いくるめて味方に付けようとしていることを知り、何離を問い詰めて決断を迫った。何離は、李隆基にずっと忠義をもって仕え続けるか、それとも長安を去って一生姿を見せないかの二択を迫られた。思い悩む何離だったが、元玥に元気づけられて勇気を取り戻し、二人は改めて愛情を確認し合った。, 鄭純煕は李隆基に再び冷遇され、心はひどくさびつきすさんでいた。元玥は鄭純煕に寄り添い慰め、ともに茶を飲みながら語り合い、夜を明かすのだった。, 翌日、鄭純煕は酒を持って王蓁のもとを訪れ、王蓁にうわべだけの謝意を示した。そして鄭純煕は、王蓁と共に毒酒を飲んで死のうとしたが、王蓁はその計略にかからず、鄭純煕のみが毒を煽って死ぬことになった……。, 李隆基は鄭純煕を失い、大きな心痛にかられ、自分の過ちを嘆くのだった。一方任三恕は李隆基に懇願し、朝廷の大局が定まった後、自分の宿願を聞き入れてほしいと頼んだ。, 王蓁は、汪敏が元瑈(殷瑈)の死に関するいきさつについて詳しく知っているということに気付いた。李隆基は元玥を味方に付けるために、汪敏を尚宮の地位で買収し、彼女に偽の真相を元玥に告白するよう命じた。そして元玥は、太平公主がかつて私刑を濫用して元瑈(殷瑈)を殺したという嘘の事実を知らされ、激しく憤慨し、千秋殿を訪れて、太平公主をとがめ罵った。太平公主は激怒し、元玥を殺そうとしたが、何離がその場に現れて元玥を救い、太平公主は剣を鞘に納めた。元玥は何離が李旦の嫡子であるということを知って強く驚いたが、二人は変わらぬ愛を誓い合った。そして、なすべきことを終えたら、宮中を出て暮らそうと決めるのだった。, 任三恕は何離に告白し、李隆基は何離を死地に向かわせるつもりであるとの旨を伝えた。そして何離は偽って太平公主の陣営に身を投じることを決め、元玥も何離と進退を共にすることを誓った。太平公主は何離の決心が本当であるかどうかに関係なく、何離を殺害してその死を李隆基追い落としのために利用しようと考えていたのである。また太平公主は、都や各州で兵を募り、着々と武力叛乱の準備も進めていた。太平公主の謀反の動きがにわかに大きくなり、李隆基も警戒心をより一層高めた。, 元玥と王蓁の間には数々の因縁があり、元玥はひどく王蓁を憎んでいたが、二人は太平公主を共通の仇としており、ひとまずは私怨を忘れて手を組むことに決めた。, 太極殿にて、太平公主はついに謀反の大計を実行に移した。太平公主は、李隆基の非正統性を訴え、天子に値せぬと述べ、廃位を叫んだ。また、李隆基が唐の李家の皇子である何離を殺害したと吹聴し、棺を持って大臣たちの前でその罪を弾劾しようとした。そして太平公主は、李隆基を廃し、自らが第二の武則天になろうとしていたのである。, しかし、いざ太平公主が持ってこさせた棺を空けてみると、中には何離の遺体が入っていなかった。そして、太平公主の最も信頼する侍女秦槐の裏切りが発覚し、何離の殺害も演技であったことが分かった。李隆基、任三恕、何離は太平公主を一気に責めたて、太平公主を追い詰めた。またさらに、太平公主の謀反を証言するべく、元玥、章琼香、陸碧雲、徐相思、南宮栞、汪敏が太極殿に現れ、皆がそれぞれ太平公主の謀反の計画を証言し、その罪を弾劾した。それでもなお往生際悪く、苦し紛れの弁明をする太平公主だったが、そこに王蓁が現れ、ついにとどめを刺すことになった……。, 太極殿において、李隆基と太平公主が一触即発の状態になっているとき、王蓁が太平公主の謀反計画を証明する証拠を持って現れ、形勢は完全に李隆基側の有利になった。大局は定まり、李隆基は任三恕の宿願を聞き入れ、王蓁の所業に対する詰問をおこなった。王蓁は恐れずに自分の罪を否定しようとしたが、李隆基は王蓁の数々の悪行を断じて許さず、死罪にしようと考えた。だが結局李隆基は、王蓁の今までの献身と過去の功績(※特に、李隆基が韋皇后の刺客に襲われた時、王蓁が身を挺して傷を負ってまで守ってくれたことを、李隆基は深く感謝していた)を顧み、死罪を取りやめ、冷宮に幽閉した。以後夫婦二人が顔を合わせることはなかった。, 何離は、自身が宮中から離れる決意であることを、父母を同じくする実の兄李成器に表明した。そこで李成器は、何離を助けるべく「滴血認親」(※二人が血液を一滴ずつ出して、両方の血液が混ざるかで親子であるかどうかを証明する儀式)の際に、トリックを使って父・李旦との血が混ざらないようにしてあげて、おかげで何離は李旦の引き留めを断り、宮中を出ることができた。その後、元玥と宮中を出た何離は、晴れて幸せな夫婦となる。, 章琼香、陸碧雲、徐相思、南宮栞、汪敏は恩赦を受け、宮中を去ることを許され、尚宮に昇格した汪敏以外は宮中を去って新たな人生を歩むことを選んだ。章琼香は尚宮の位を辞して儀光廟に隠居し、静かな余生をおくることとした。ここで、当時の粛明皇后(劉氏)と昭成皇后(竇氏)が呪詛の疑いで武則天に命じられたのは、章琼香のせいであったことが明かされた。章琼香は自分の行いを恥じ、儀光廟で二人の皇后を弔うことに決めたのである。徐相思と陸碧雲は宮中を出て、杭州でお店を開き、服や装飾品を販売することとした。南宮栞は宮中を離れ、成恭のいる楡関に赴いたが、そのときすでに成恭は病死していた。その後南宮栞は成恭が生前住んでいた小さな家に住むことを決め、成恭を自分の実の夫と見なして弔うことにした。, 蒲州に護送されていた太平公主は、刺客に襲われるのを恐れ、急遽長安に引き返した。そして太平公主は李隆基と再会し、激しい口論を交わして、最後は勝者である李隆基に対して忠告をおこなった。李隆基は、「武則天や韋皇后、太平公主など、憎むべき敵がいたからこそ自分は強くなれた」と言い、三人に対して皮肉っぽく感謝した。そして、死を逃れられぬと悟った太平公主は首吊りを選び、無念の自害を遂げた。, 李隆基は、任三恕と何離が宮中を離れる聞き、寂しい思いに駆られたが、三人の熱い友情は永遠に変わらないと誓い合った。そして互いに、新たな生活に向けての希望を膨らませていくのであった。, 李隆基は、元瑈が殺された当時のことを回顧した。実は当時李隆基は、韋后側の情報を入手するために、元瑈に対し、酷刑を用いて激しい拷問を行っていた。しかし元瑈は李隆基に対して一切有用な情報を吐かなかったので、李隆基は残酷にも剣で元瑈の首を斬り、殺してしまったのである。, 任三恕は、冷遇に幽閉されている王蓁を見舞い、思わず口論になった。そして二人は、その対面が今生の別れであることを悟るのだった。, 大きな苦難を乗り越え、自分の願う生活を手に入れて喜び満足している者もいれば、自分の思い通りにいかず、愛しき人と別れ、悲しみに暮れる者もいた。ある者は、最高の権力を目指し、ある者は平凡ながら幸せな生活を望んだ。人の望むものはみなそれぞれ違うが、人の心は移ろいやすく、歳月は無常なものである……。そして、このドラマは完結となる。, https://ja.wikipedia.org/w/index.php?title=宮心計2深宮計&oldid=81511971, 李重茂(殤帝)は即位した時16歳であったが、このドラマではもっと年少に描かれている。李重茂は即位する前、温王の地位にあり、景龍4年(710年)6月、父中宗の崩御後に皇太子に就任し、6月7日に皇帝に即位。同月24日に退位して叔父李旦(睿宗)が即位。再び温王に降格。景雲2年(711年)に襄王に改封された。, 玄宗の皇后王氏(王蓁)の父王仁皓は李隆基即位後の開元7年(719年)に世を去るが、本作では710年以前にすでに死去している。, 李旦(睿宗)が皇太子李隆基に禅譲して太上皇になった後、その妃の王芳媚(王賢妃)と周雨嫣(周淑妃)もそれぞれ王賢太妃、周淑太妃となったが、当時「賢太妃・淑太妃」のような称号は存在せず、それとは全く別の称号(※例えば〇国太妃など)を与えられるのが一般的であった。, 本作においては、尚宮局の管轄下に四司(司制・司珍・司設・司膳)があるとなっているが、これは完全な誤りである。もともと、唐代の後宮の官制は六局に分れている。六局とは、尚宮局・尚儀局・尚服局・尚食局・尚寝局・尚功局である。このことから、後宮のことを「六宮」と呼んだりもする。史実では、尚宮局は司記・司言・司簿・司闈の四司を管轄。司制と司珍は尚功局の管轄下にあり、司設は尚寝局に管轄されている。また、司膳は尚食局の管轄下にある。, 劇中の時代(710年~713年)において、睿宗と太平公主は、生き残った唯一の兄妹という設定になっているが、史実では一応、高宗の妻蕭淑妃の次女高安公主がまだその頃存命しており、彼女は開元2年(714年)に66歳で世を去った。しかし、母を同じく武則天とするという点では、二人は当時本当の唯一の兄妹である。, 本作で太平公主の駙馬武攸曁は斬首で命を落とすが、史実では病死である。また、太平公主と武攸曁の間には2男1女があったが、本作ではその存在について全く言及されていない。, 太平公主は薛紹との間に2男2女をもうけたが、本作ではその存在について全く言及されていない。, 李旦が武則天の傀儡として最初に帝位にあった期間(684年~690年)、その妻の劉氏(※李成器・何離の母)は皇后、竇氏(※李隆基の母)は徳妃の身分であった。なので、劉皇后・竇徳妃と呼ぶのは間違いない。しかし、690年に李旦が武則天に譲位して皇嗣に降格した後、劉氏は皇嗣妃となり、竇氏は孺人となった。よって、それぞれ劉氏は劉皇嗣妃、竇氏は竇孺人と呼ぶべきである。しかし第14話の章琼香と武則天が対話する回想シーン(※693年頃)を振り返り、章琼香は劉氏のことを劉皇嗣妃と呼ぶ一方で、竇氏のことを依然として竇徳妃と呼んでいる。だがそもそも、徳妃は皇帝の妃用の称号なので、当時竇氏に関してそのような呼び方をするのは適切ではない。, 劇中では李旦(睿宗)に淑妃(周淑妃)がいるが、史実では睿宗に淑妃は存在しない。ただ、周婕妤という妃がいたのは事実であり、それが周淑妃(周雨嫣)のモデルになっていると思われる。, 劇中では睿宗(李旦)と周雨嫣の間に安懐公主という娘がいることになっているが、史実では安懐公主という公主は存在しない。ただ、李旦の夭逝した娘の中に安興公主という人物がおり、彼女の諡号が安興昭懐公主であることから、安興公主が安懐公主のモデルになったと思われる。, 劇中のセリフの中で、用法が適切ではない四字熟語を使っていたり、出典が初唐よりも後の四字熟語を使っていたりする描写があり、少し物議を醸した。, 結局、物語が完結する713年まで、李隆基には1人も子供がいないという設定が貫かれた。だが史実では、713年以前に少なくとも李隆基には3人の皇子(李嗣直・李嗣謙・李嗣昇/※後の粛宗)がすでにいた。, 第28話で李旦(睿宗)は、妊娠した鄭純煕(鄭昭儀)に対して鑲翡翠三彩六釧筒という宝物を褒美として下賜した。だが実際のところ、翡翠を使った宝物が中国王朝に伝来するのは明朝以降である。, 本作では、即位する前及び即位した後の李隆基の妻は、王蓁(王皇后)と鄭純煕(鄭昭儀)の2人のみというふうに設定されている。しかし当時李隆基の後宮には、董貴妃、楊淑妃、武賢妃、銭妃、趙妃(趙麗妃)、武妃(武恵妃)、劉妃、皇甫妃、楊貴嬪、張美人、柳婕妤など、すでに多くの妃がいた。なので、李隆基の後宮の描写は登場人物が大きく割愛されているといえる。ちなみに、李隆基(玄宗)の妃に鄭昭儀という人物は存在せず、ドラマの鄭昭儀は架空の人物である。だが、鄭才人という下級の妃・女官が実際に存在することを確認できるので、恐らくは鄭才人を簡単なモデルにしているのではないかと思われる。, 睿宗(李旦)の妻・王賢妃(王芳媚)は、劇中の第29話(712年~713年頃)で死去するが、史実では745年に死去するため、李旦より29年も長生きしている。また、そのとき彼女は、皇宮内でなく薛王府で息を引き取っており、これもドラマとは異なる。, 香港ドラマのため、役者陣は香港・広東語圏の俳優・女優が大半を占める。収録は広東語で行われ、ドラマのオリジナル音声も広東語。勿論、普通語(国語)の吹替え版もある。, 俳優の李龍基(り りゅうき/リー・ロンジ—)が、李隆基(り りゅうき/リー・ロンジ—)の父親役である唐睿宗(李旦)役を演じ、話題になった。ちなみに李龍基は、2003年のドラマ『天子尋龍』において唐の初代皇帝李淵(高祖)役を演じている。, 当時25歳~28歳の設定の若き李隆基(玄宗)役を、撮影時46歳であった馬浚偉が好演した。なお、李隆基の李成器は史実では李隆基より5歳年上だが、本作で李成器役を演じた李天翔は馬浚偉より5歳年下である。, 胡定欣、馬浚偉、蕭正楠は香港ドラマ『当旺爸爸』(2012年)に続いて本作で再共演することとなり、どちらの作品も総監督は梅小青が担当した。, 太平公主役の陳煒は、本作以外の多数の作品でも悪役を演じており、本作品最大のラスボス太平公主も見事に演じきった。, 太平公主は李隆基の叔母であり、史実では李隆基より20歳年上だが、本作で太平公主役を演じた陳煒は、李隆基役の馬浚偉より2歳年下である。.
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